「スキャナー」で現代劇初挑戦、野村萬斎は変な人!?「大体そう思われる」
2016年3月27日 20:50

[映画.com ニュース] 狂言師の野村萬斎が、現代劇に初挑戦した主演映画「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」の完成披露試写会が3月27日、東京・丸の内TOEI1で行われた。萬斎は共演の「雨上がり決死隊」の宮迫博之、「関ジャニ∞」の安田章大、杉咲花、木村文乃らと舞台挨拶。「面白いものが見ていただけますよ」と絶対の自信をうかがわせた。
脚本家の古沢良太氏が、「かねがね変な人なんじゃないかと思っていたけれど、想像以上に変な人だった。だったらいかに変かを全国に知ってもらおう」と萬斎を当て書きしたオリジナル作品。物や場所に残った思念を読み取る能力があるゆえに、引きこもりになった元漫才師という主人公を構築した。
元相方に扮した宮迫は、「おっかない人かと思ったら、僕なんかより全然おしゃべり。『漫才師役をやる、僕、萬斎』とか言う人なんですよ」、安田も「狂言師の人がどんな性格しているか分からんかったけれど、めっちゃ優しい人やって気づいてからフランクに話せるようになった」と述懐。2人の間にいた萬斎は、「大体そういうふうに思われる。だから、崩すところから始めたんです。両サイドからの関西風はさみ撃ちにタジタジです」と切り返し、笑いを誘った。
萬斎と宮迫のコンビ「マイティーズ」が漫才を披露するシーンもあり、所属事務所社長役の高畑淳子は「売れるのは難しいだろうなと思うけれど、よくぞこの2人を組ませた絶妙なキャスティング。漫才が見たい。今、いかがですか?」とむちゃぶりでリクエスト。「無理無理無理無理」と宮迫の拒絶で実現しなかったが、代わって金子監督が「違和感なく、何年もコンビを組んでいる感じ。宮迫さんがお笑いで鍛えた才能が、萬斎さんの魅力を引き出している」と太鼓判を押した。
金子監督はさらに、「これだけ素敵なキャストで作り上げたのだから、つまらなかったらすべて私の責任。面白かったら、皆さんのおかげです」と豪語。これには古沢氏が、「ぜいたくなキャスト、スタッフで作っていただき万感の思い。つまらなかったら僕のせい。これだけは譲れない」と対抗意識を燃やしていた。
「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」は、マンションの管理人として引きこもっていた元漫才師が、かつての相方に担がれる形で残留思念を読み取る能力を頼りにピアノ教師の失そう事件の真相に迫っていくミステリー。4月29日から全国で公開される。
フォトギャラリー
関連ニュース
「てっぺんの向こうにあなたがいる」あらすじ・概要・評論まとめ ~日本が生んだ世界的な登山家・田部井淳子の素顔を温かい視線で描く~【おすすめの注目映画】
2025年10月30日 08:30
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ