松山ケンイチ「珍遊記」続編に意欲!倉科カナの衣装をめぐり男性陣大盛り上がり
2016年2月27日 15:40
[映画.com ニュース] 漫☆画太郎氏の伝説的ギャグ漫画を実写映画化した「珍遊記」が2月27日、全国35スクリーンで公開初日を迎え、主演の松山ケンイチをはじめ共演の倉科カナ、溝端淳平、田山涼成、温水洋一、ピエール瀧、脚本を手がけたおおかわらと松原秀、メガホンをとった山口雄大監督が東京・新宿バルト9での舞台挨拶に立った。
1990~92年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、シリーズ累計発行部数約400万部を記録した漫画を実写化。松山は、初回上映にもかかわらず満場となった客席に「朝一から見る映画じゃないと思いますが、劇場に足を運んで頂きありがとうございます」と謝辞を述べた。倉科も「朝早いなか、こんなお下品な映画のために来て頂きありがとうございます」と頭を下げた。
坊主頭にパンツ一丁の主人公・太郎役を怪演した松山は、役作りを「外見ももちろん、内面から出てくるものを大事にしたいと思った」と振り返る。その上で4人のモデルがいたといい、「『七人の侍』で三船敏郎さんが演じた菊千代。『無責任』シリーズの植木等さん。千原せいじさん。あとは、松岡修造さんの日めくりカレンダーの表情。この4人が僕の中では柱になっていました」と明かし客席を驚かせていた。
玄奘役の倉科は、「もし続編があるとしたら?」と問われると「やりません」と即答。「撮影中は特殊メイクに4時間もかかるし本当につらくて、二度とやるかと思っていたんですけど、時間が経ってもう一度やりたいと思えていた」そうだが、「でも、この前お食事に行った時に、松山さんが『カナちゃんがバトルスーツを着ないとやんねえ』と言っていた。玄奘が着る必要ないじゃないですか、だからやらないかな」と説明していた。
これを受け、松山は「バトルスーツは必要ですよ!」と抗弁。続けて「玄奘はいっぱい技を出すのに、あの衣装のせいで動きが制限されている。次やるとしたら、戦い方をアクション寄りに変えなきゃいけない」と話し、「抜群のプロポーションを持っているわけだから、衣装も変えたほうがいい」と熱弁する。苦笑する倉科を尻目に、男性陣は「玄奘が次、素っ裸で出ればいいんじゃない?」(瀧)、「それも考えましたが、規制が入っちゃう」(松山)、「続編できるかできないかはカナちゃん次第だね」(山口監督)と大盛り上がりで続編に意欲を見せていた。
また今作は台湾、香港など世界8の国と地域での公開が決定。劇場上映など作品配給の形態は決まっていないが、山口監督は「やばいですね、日本がこういう国だと思われてしまう。全部原作者の画太郎のせいで、僕らのせいではありません」と責任転嫁していた。