「マネー・ショート」原作者、映画版のキャスト陣は「本人に似すぎていて怖い」
2016年2月25日 12:00
[映画.com ニュース]2008年に発生した世界的金融危機“リーマン・ショック”を予見した4人のアウトローを描き、第88回アカデミー賞で5部門にノミネートされた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」。クリスチャン・ベールをはじめとした実力派スターが集結したことでも話題の作品だが、映画「マネーボール」(11)の原作も手がけたマイケル・ルイス氏が、キャスト陣の“変身ぶり”に言及した。
映画は、ヘビーメタル好きの金融トレーダー・マイケル(ベール)、激情家のヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)、野心的な銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)といった男たちが、ウォール街を相手にマネーゲームを仕掛けるさまをスピーディに描く。
実在の人物を演じるにあたり、ベールたちは本人に会い、人物像をつかんだ上で役作りを進めたというが、ルイス氏は「クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングに関して言えば、(実在の)人物と彼らが似すぎていて怖いくらいだった。あまりにも似ていて、見ていて『まさに彼だ!』と思ったよ」となりきりぶりを絶賛する。「実は、映画を見るまでは彼らと登場人物が結びつかなかった。だが、信じられないほど実際の人物たちに似ているんだ。素晴らしいキャストだと思ったよ」。俳優たちのこだわりは相当なもので、中でもベールは、一匹狼のマイケルに近づくため、他の出演者との交流を一切行わなかったという。
また、このほど公開された特別映像では、キャスト陣がそれぞれの視点で作品を分析している。「普通、映画の主役となる金融マンは洗練された理想像だ。本作でははみ出し者さ」(ベール)、「登場人物には3派あり、異なる戦略がある。マークたちはちょっと騒々しい」(カレル)、「痛快な映画だね。彼らが金融の大ウソを見抜けたのは、他の連中がしないことをしたからだ」(ゴズリング)。本作の共同脚本も手がけ、オスカー候補となったアダム・マッケイ監督は「彼らはアウトサイダーだからこそ、現実が見えたんだ。彼らは傷や欠点を抱えている。そこが魅力だ」と各キャラクターについて考察している。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、3月4日から全国公開。
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