広瀬すず、初主演映画「ちはやふる」完成に感無量「全部が財産になった」

2016年2月24日 21:25


感無量の面持ちを浮かべた広瀬すず
感無量の面持ちを浮かべた広瀬すず

[映画.com ニュース] 競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描いた「ちはやふる 上の句」の完成披露試写会が2月24日、都内のホールで行われ、映画初主演を飾った広瀬すずをはじめ、共演の野村周平真剣佑上白石萌音矢本悠馬森永悠希清水尋也松岡茉優、メガホンをとった小泉徳宏監督が舞台挨拶に出席した。

作品を象徴する「千早ふる 神代もきかず竜田川 から紅に水くぐる」という在原業平の歌になぞらえ、広瀬らは“紅カーペット”を歩いて登場。かるたで世界一になることを夢見る主人公・千早を演じた広瀬は、「3カ月間皆で頑張った映画が(観客に)初めて見ていただいて、どんどん広がっていくんだと思うと、皆でここに立てたことが幸せです」と喜びをかみ締めた。

さらに、映画初主演を飾った現場を「こんなにも同世代のパワーをもらえるんだと思った現場でした」と振り返る。そしてキャスト陣に目を向け「泊まり込みで朝から晩まで撮影したり、体力勝負が多かったですが、『大人になっても大事にしたい』と思える仲間に出会えました」と胸中を語り、「それが映画の中でも生きていたら良いな。全部が財産になりました」と感無量の面持ちで明かしていた。

一方で、千早をかるたの世界に引き込んだメガネ男子・綿谷新役の真剣は、自身の撮影がない日でも現場に足を運んでいたという。暇さえあればモニターをチェックしていた日々を「真剣佑としても見たい気持ちもありましたが、綿谷新として千早たちの成長を見たかった」と説明すると、松岡から「『真剣佑として見たい』って、すごいキャッチーな言葉ですよね! 良い名前つけてもらったね」と茶々を入れられていた。

そんな松岡は、千早の前に“クイーン”として立ちはだかるライバル・詩暢に扮した。「かるたは本当にスポーツ。A級選手たちと練習を重ね、目の前で“取り”を体感すると、虎がこっちに向かってきている感覚がしました」と競技かるたの迫力に驚がくした様子。これを受け、小泉監督が「競技かるたのシーンは、1秒間に1000コマ撮れる『ファントム』というハイスピードカメラを使って撮影しました。普通1コマくらいは変顔が映るんですが、松岡さんの場合は1コマたりとも変顔が出なかった」と称賛したものの、松岡は「これだけたくさん言ってもらっても私、『上の句』にほとんど出ていないんですよね」と残念がっていた。

累計発行部数1500万部を突破した末次由紀氏による大ヒットコミックを、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉監督のメガホンで映画化。前編「ちはやふる 上の句」は3月19日、後編「ちはやふる 下の句」は4月29日に公開される。

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「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美による同名人気コミックを、佐藤健主演で実写映画化。

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