FC東京・石川直宏選手、支え続けるサポーターに感謝「本当に愛されるチームにしたい」
2016年2月21日 07:00
[映画.com ニュース] 東京都に本拠地を置くサッカークラブ「FC東京」の2015年シーズンに密着したドキュメンタリー映画「BAILE TOKYO」が2月20日、全国公開を迎え、同クラブに所属する石川直宏選手、監督を務めた榊原有佑、ファン代表として「TOKYO GIRLS RUN」の大杉亜依里が東京・新宿バルト9での舞台挨拶に立った。
当初は関東限定上映の予定だったが、サポーターの支援により全国公開が決定。劇場は駆けつけたサポーターで万場となり、自身の似顔絵が描かれたTシャツ姿で登場した石川選手は「ぜひ(サポーター)ひとりひとりの声を聞きたい。FC東京を愛する皆さんのいろんな思いがあって、僕らもその思いをピッチで表現し続けています」と感謝しきり。客席を見渡し、「ドラマと歴史を積み上げてチームを大きくし、本当に愛されるチームにしていきたい」と熱く語った。
昨シーズンはクラブ史上最多勝ち点を記録し、最終順位で4位に入ったFC東京。ケガで離脱する苦しい時期もあった石川選手だが、「今までは(チームに)良い時と悪い時の波があった。積み上げてきた2年間で、高いレベルでブレがなく(パフォーマンスを)維持できていると、外から見ていて感じることが多かった」とチームの成長を喜ぶ。チームは約4年ぶりのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)本戦出場を決めただけに、「城福浩監督のもと(力を)積み上げていますし、ACL本戦もリーグも始まります。高いレベルのアベレージで、さらにやっていきたい」と気を引き締めた。
また、熱戦の数々をカメラに収めた榊原監督は、「FC東京が勝った時は普通に喜んでしまい、第5節くらいで『もうファンになっているよ』と言われた」といい、「ドキュメンタリーとして客観的な視点を保つことが難しかった」と苦笑い。しかしJリーグチャンピオンシップ出場権を逃した昨シーズン最終節・サガン鳥栖戦を振り返ると、「最終戦だけは真っ白になってしまって、何を撮れば良いのかという感じだった」と吐露する。
最終節の模様は映画の冒頭を飾っており、榊原監督はその意図を「忘れてはダメだし、シーズンを振り返る上ではああいうシーンも入れないといけない」と説明。さらに「鳥栖戦は実際に見に行っていた」という大杉は、「FC東京サポーターとしての初めての1年が、そこから思い出されました」としみじみと思い返し、「映画を見終わった後は、またすぐ試合を見に行きたい、早く応援に行きたいという気持ちが胸に刻まれました」と明かしていた。