「マネー・ショート」ライアン・ゴズリング、自らの役どころはあのアニメキャラ?
2016年2月19日 19:30

[映画.com ニュース] クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットらが顔をそろえ、第88回アカデミー賞で5部門(作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞・編集賞)にノミネートされた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の特別映像が公開された。ゴズリング扮する野心的な銀行家ジャレドに焦点を当てている。
映画化もされた「マネーボール」の原作者マイケル・ルイス氏によるノンフィクションを映画化。2005年のアメリカを舞台に、住宅バブルに隠されたある構造的欠陥に気づいた金融トレーダー・マイケル(ベール)ら4人の男たちが、ウォール街を相手にマネーゲームを仕掛け、未曽有(みぞう)の金融危機(リーマン・ショック)を切り抜けるさまを描く。
ドイツ銀行に勤めるジャレドは「アホとは飲まない。趣味はいいんだ」「もうチビりそうだ!」といった過激なセリフを連発し、常にハイテンションな男。劇中でナビゲーターの役目も担い、観客に語りかける場面も登場するが、ゴズリングは「劇中にツアーガイドのような役を置くのは便利だよね。ゲーム番組とかトーク番組の司会をしている気分だった。(アニメ『ルーニー・テューンズ』の名物キャラクター)バッグス・バニーみたいな役どころだよ。有効な手段だし、開放的で面白いと思った」と演出を歓迎。映像中でも、カメラ目線でほほ笑むジャレドの姿が確認できる。
本作でオスカー候補となったアダム・マッケイ監督は、「ジャレドはおしゃれで、誰とでも話せる男だ。ライアン・ゴズリングしかいないと思っていた」と断言。監督のラブコールに応えたゴズリングは「本作はユーモアと娯楽性を大事にしながらも、事件の現実を描こうとしている。僕が面白いと思ったのは、この映画では、一般人が自分をバカだと恥じ入り質問できないように、ウォール街の連中がわざと難しい専門用語を使っていると示したことだ。この作品を見た観客が自信を持ち、金融の世界は実際にはそう難しくないことを理解できたらいいね」と期待を寄せた。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、3月4日から全国公開。
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