“そっくりすぎる”「ブラック・スキャンダル」ジョニデ扮する犯罪王はどう作られた?
2016年2月4日 18:00
[映画.com ニュース] ウサマ・ビン・ラディンに次ぐ、FBI最重要指名手配犯に認定された犯罪王ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーの半生を描く「ブラック・スキャンダル」(公開中)の特別映像が公開された。スコット・クーパー監督のインタビューを中心に、バルジャーと実弟で政治家のビリー、幼なじみでバルジャーと密約を交わすFBI捜査官ジョン・コノリーといった物語の主軸となる男たちの実像に迫る内容となっている。
映画は、アメリカ・ボストンで生まれ育ったギャングのバルジャー(ジョニー・デップ)が、コノリー(ジョエル・エドガートン)と協定を結び情報屋になったことから残忍さに拍車がかかり、じわじわと裏社会でのし上がっていくさまを描く。
映像では、実際の関係者たちの写真を交えて当時を振り返る。「事実は小説より奇なり。こんな話、誰も思いつかない」と実話であることに驚きを隠せないクーパー監督は、「ストーリーの始まりは1975年が理想だと思った。当時すでにバルジャーは影響力をもち、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げていた。同じ頃、ジョン・コノリーはFBIで頭角を現し始め、イタリア系マフィア一掃のため密告者の協力を必要としていた。そこで白羽の矢が立ったのが、幼なじみのバルジャーだ」と背景を解説する。利害関係が一致した両者が手を組んだことが、FBI最大の汚職事件の発端となった。
バルジャー本人の写真と見比べると、デップのなりきりぶりは一目瞭然。クーパー監督とデップは話し合いを重ね「バルジャーの人物像を綿密に作り上げた」という。「話し合ったのはバルジャーの自信の源や、彼の話し方などだ。動きは最小限で、全く無駄がない。まるでコブラのように、相手を惑わせて不意に襲いかかる」。
「ジョニーの演技はキャリア史上最高だと思う」と主演俳優を称えたクーパー監督自身もまた、リアル志向の作品作りを推し進めた。「ボストンでロケにこだわった。ボストンはバルジャーに並ぶ本作の主役だ。実際に事件が起こった場所で撮ると、作品を勢いづける大きなエネルギーが加わるんだ」と語っている。
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