「さらば あぶない刑事」村川透監督、あぶ刑事シリーズは「面白きゃ何でもあり」!
2016年1月9日 12:00
[映画.com ニュース] 舘ひろしと柴田恭兵による人気シリーズの完結編「さらば あぶない刑事」の公開を記念し、過去作6作の上映会が開催中だ。1月8日には、映画版第3作「もっともあぶない刑事」(1989)のトークショー付き試写会が都内で行われ、同作と第4作「あぶない刑事リターンズ」(96)、最新作のメガホンをとった村川透監督が登壇した。
「(人前で話すのは)本当に苦手」と恐縮しきりの村川監督だったが、86年のテレビシリーズ放送開始から約30年続いた本シリーズには「最初から間違っていなかった」と感慨もひとしお。「恭兵君も舘君もいまだに走っているし、色気がある。素っ頓狂なことは(浅野)温子しかできない。(仲村)トオルも役者の覚悟と矜持を持っている。この4人でないとできない。みんなそれぞれに輝いているし、映像はそういうものを見逃さない」と共に駆け抜けた俳優陣を称賛した。
村川監督といえば、「面白きゃ何でもあり精神」と自身も認めるアドリブを積極的に取り入れる作風で知られているが「芝居は、やってみないとわからない。浮いたように見せて、実は(物語の)神髄だということがある。それを逃さない」「カメラテストを重ねては駄目。本番前は芝居が固まる前に(俳優が)1番いいものをチョイスしている。だから『すぐいこう!』となる」と自らの信条を熱く語った。
司会を務めた近藤正岳プロデューサーは、「『もっともあぶない刑事』でタカとユージが階段を上って敵のアジトに行くシーンで、2人の影が壁に映ったのを見た監督が、すぐにそれを撮影してカットを増やした」と柔軟な製作スタイルがうかがえるエピソードを披露。村川監督は「現場でしかありえないことが起こるんです。『さらば あぶない刑事』でも、自信をもって現場でどんなことが起きても動じなかった」と胸を張った。一方、音楽に関しては真逆の姿勢を貫いているそうで「第3作も最新作も、作曲家と打ち合わせをして細かく決めた。(松田)優作君の『野獣死すべし(1980)』では、音楽を僕の方で全部決めた」と明かして観客をうならせた。
なお、会場には第3作を10回以上鑑賞しているという筋金入りのファンや20代のファンも見られ、村川監督は「(『さらば あぶない刑事』の)横浜のロケ中に雨が降ってきたのですが、(ファンの)みんなが帰らない。『小学生のときから見ています』という方もいた」と世代を超えて愛されている事実に顔をほころばせた。観客とのつかの間の交流を楽しみ、「30年経ってもいきいきと『あぶ刑事』精神が伝わる。俳優が喜んでやっているのが伝わるんです。それこそが映画です」と力強く最新作をアピールした。
「さらば あぶない刑事」は、1月30日から全国で公開。
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