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アントニオ猪木「ブリッジ・オブ・スパイ」に闘魂注入「信念ですか!ダーッ!」

2015年12月17日 17:00

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日本の政治について熱く語るひとコマも
日本の政治について熱く語るひとコマも

[映画.com ニュース]スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による「ブリッジ・オブ・スパイ」のトークショー付き試写会が12月16日、都内で開催。元プロレスラーで政治家のアントニオ猪木氏がゲストとして登壇した。

アメリカとソ連(現ロシア)が冷戦中だった1950~60年代を舞台に、実際の事件をベースに映画化。アメリカの弁護士ジェームズ・ドノバン(ハンクス)が指令を受けて東西分裂中のベルリンに赴き、自分が弁護を担当したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ軍パイロットの交換交渉に挑む。

90年には、イラクで「日本人人質事件」が発生するや現地に乗り込み、捕らわれていた人質解放に尽力した経験を持つ猪木氏。当時を回想しつつ、人質の交換交渉を描いた本作を「(当時の世界情勢に)突っ込んだいい映画」と称賛した。交渉では「人と人が目を見て話すことの大切さ」「勝負勘というか、型通りじゃダメ」と作品にも通じる持論を展開。会場の観客たちは、世界を見てきた猪木の重みある言葉に聞き入っていた。

書道愛好家としても知られる猪木氏だが、作品を表すひと言を書でしたためることに。「親の遺言で、『恥はかいても字は書くな』と言われた。嫌だなあ。試合より緊張する」とぼやきながらも迷うことなく「信念」の字を一気に書き上げ、「俺の生きざまはこうだ!ということ。映画にでも通じるのでは」と語った。

イベントの最後には、そのお礼とばかりに、猪木氏の功績をたたえる「イノデミー賞」トロフィーが贈呈された。自身をかたどったトロフィーを見て顔をほころばせた猪木氏は、「信念ですか! 1、2、3、ダーッ!」とおなじみのセリフにアレンジを加えて作品にエールを送った。

ブリッジ・オブ・スパイ」は、ソ連のスパイを演じたマーク・ライランスが第73回ゴールデングローブ賞の助演男優賞候補に選出された。2016年1月8日から全国公開。

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