立川志らく、“良い映画”は「見たときに品がある」 オリベイラ「アンジェリカの微笑み」を語る
2015年12月12日 07:30

[映画.com ニュース]落語家の立川志らくが12月11日、東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで行われた、公開中のポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリベイラ監督作「アンジェリカの微笑み」のトークイベントに出席した。
映画は、カメラマンの青年イザクが夭逝した美女アンジェリカの写真を撮ったことをきっかけに、恋に落ちてしまうという物語。志らくは、今年4月に106歳で死去したオリベイラ監督について「小津安二郎映画に似ているところがたくさんある」といい、「2人ともハリウッドに影響されていない。ハリウッド映画が悪いというわけではなく、おのおの自分たちの国の1番いいものを作ろうというやり方。それがいろんな人に認められて、世界的になっているというのが格好いい」と感服した様子で語った。
続けて、今作を「美術館に絵画を見にいっているような映画」と表現し、「(絵画は)半日ずっと見ているだけでいい気分になるのと同じで、本来映画ってそれでいい。あまり刺激を求めすぎる必要はないんです。今回の映画は非常にいい美術館」と賞賛した。
また、“良い映画”は「見たときに品がある」といい、「芸人もそう。立川談志大嫌いという人もいるけれど、愛している人もたくさんいる。談志の場合は、ずいぶん乱暴なことを言っても品がある。ビートたけしさんなんかもそう。クレヨンしんちゃんはお尻まで出すけど品がある。だからしんちゃんの映画は泣けたりする」と、自らの師匠を持ち出して持論を展開。そして「今のお笑いタレントなんかは品がないやつが多い。だからすぐ消えちゃったり、大人が見るに耐えられない。パンツ一丁でもそこに品があれば」とお笑い界の現状を憂いていた。
「アンジェリカの微笑み」は、オリベイラ監督の孫で常連俳優のリカルド・トレパが青年イザク、若手実力派女優ピラール・ロペス・デ・アジャラがアンジェリカに扮している。
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