つるの剛士「猫なんかよんでもこない。」イベントで主演・風間俊介不在にぼやき節
2015年12月4日 20:30
[映画.com ニュース] 風間俊介主演で、実話をもとに猫と男の物語を描いた人気漫画を映画化する「猫なんかよんでもこない。」のトークイベントが12月4日、東京・プランタン銀座で行われ、出演するつるの剛士と山本透監督が登壇した。
猫のセーターを着用したつるのは、開口一番「主演の風間君は呼んでも来てないけど、僕は呼んだらすぐに来ます」と主演俳優の不在をいじりながらも、「まあ、彼は舞台などで忙しいですから」とフォロー。さらに、満面の笑顔で「風間君見てるー? こっちは盛り上がってるよ!」と取材陣のカメラに向かって呼びかけた。
映画は、崖っぷちボクサーの杉田ミツオ(風間)が、漫画家の兄(つるの)が拾ってきた2匹の猫の世話を押しつけられる。嫌々世話していたミツオだったが、猫たちとの生活を通して、次第に自分自身を見つめ直していく。風間、つるののほか、松岡茉優、市川実和子ら実力派がそろう。
撮影時の思い出を問われた山本監督は、「猫に無理矢理やらせてもいい表情は撮れないので、撮影のペースは猫に合わせた。だから、一番大変だったのは俳優だったと思う」と述懐した。これに対しつるのは、「よくあんな表情撮れたなって思います」と称賛。さらに「でも僕は“猫待ち”の時間が長すぎて、撮影中に寝ちゃってADさんに起こされました」と暴露し、会場を笑わせた。
「とにかく猫中心だった」(山本監督)、「この映画は2匹の猫のリアルな成長記でもあります」(つるの)と語る通り、本作は猫たちの自然体の姿をカメラに収めている。実生活でも猫を2匹飼っている愛猫家のつるのは、「この映画の撮影は、猫を飼っている人じゃないと絶対無理」と断言し、その理由を「猫の一番落ち着く抱き方とかがあるんですよ。そういうのは猫を飼っている人じゃないと分からない」と説明。山本監督は、つるの扮する主人公の兄が猫を拾ってくる場面を例に挙げ「つるのさんに抱かれた時の猫2匹の落ち着きはすごかった。全然嫌がらないんです」と同調していた。
この日は、つるのと山本監督が「今年を表す漢字一文字」と猫にまつわるイラストを披露した。「せーの!」と声をかけ、2人が色紙を客席に向けると、山本監督の色紙は「猫」、つるの色紙は「呼」の文字が記され、偶然にも作品タイトルを示す文字が並んだ。2人は思わず顔を見合わせると「すごい! まるで打ち合わせしたみたい」と大はしゃぎだった。
「猫なんかよんでもこない。」は、2016年1月30日から全国で公開。
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