ゼクシィガール・新木優子「風のたより」で映画初主演!着実に歩む“進化”の道とは
2015年11月21日 07:30

[映画.com ニュース]結婚情報誌「ゼクシィ」の8代目CMガールを務める注目の若手女優・新木優子が、宮城・仙台のカフェを題材にした「風のたより」で長編映画初主演を果たした。映画「家族ごっこ」、ドラマ「監獄学園 プリズンスクール」「いつかティファニーで朝食を」などに出演している新木が、初めての“座長”としての現場を振り返った。
新木は小学生のときにスカウトされデビュー、芸能界へ入り、2014年からファッション雑誌「non-no」の専属モデルを務めるなど、女優・モデルとして幅広く活動。初主演にあたり、「芸能界でのひとつの目標だったので、すごく嬉しい気持ちと、幸せな気持ちとで、胸がいっぱいになりました」と喜びをかみ締める。
映画では、「どうせ」が口癖で、自分の中に“熱いもの”が持てない主人公・くるみが、祖父が大事にしていた故郷・仙台のカフェを再建させるために帰郷する。カフェ作りを手伝ってくれるボランティア女性の葛藤や、祖父の孫に対する温かな思いに触れ、くるみは成長を遂げていく。読書と動画編集が趣味で、カフェですごす時間も多い新木にとって、今作の舞台は居心地のいい環境だったという。
一方で、現場での振舞いを聞くと「自分のことで精いっぱいだったので、周りをきちんと見られていたのかな? という気がします」と反省の弁も。「大変さよりは、もちろん楽しんでくるみと向き合っていましたが、今思うといっぱいいっぱいで、余裕がなかったです」。苦労も多かったが、インタビュー中に「座長」と言葉をかけられると「そう言われたことは初めてです!」と照れくさそうで、「座長かあ。かっこいいな、座長」と自然と顔がほころんだ。
さらに、くるみの祖父役を務めた大杉漣との共演も、嬉しそうに振り返った。「大杉さんとの触れ合いはすごく楽しかったし、リラックスして演技に臨むことができました。大杉さんのお芝居を間近に見られて、本当に勉強になりました」といい、「『気張らなくていい、失敗は誰にでもある』とおっしゃってくださった。大杉さんに言われ、失敗をバネにしようという気持ちが芽生えました」とアドバイスを受けたことを明かす。
また物語の中盤、カフェ作りに励むくるみの視線を通して、“被災地の今”というテーマが浮上する。仙台ロケでは、震災から少しずつ復興を遂げようとする人々の心を肌で感じた。「実際に津波が押し寄せた場所にも行きました。被災地に行ったのは初めてで、本当にいろいろと思うことがありました。被害の大きさを目の当たりにして、改めて『忘れてはいけない』と感じました」。震災から4年以上が経過した今、「この映画を見た人ひとりひとりが、忘れないように、心にとめておいてほしい」と真っ直ぐな眼差(まなざ)しで訴えた。
くるみを演じたこと、大杉と共演したこと、そして被災地の今を感じたこと。今作で踏みしめた歩みが、新木の奥底に“かけがえのないもの”として染みこんでいく。「いろんな作品に出演する中で、その経験を一歩一歩成長につなげていける女優さんになりたい」と、作品のたびに進化することを誓う。
11月20日発売の「non-no」では自身初の表紙を飾り、着実に活躍の幅を広げている。目指すは、事務所の先輩・柴咲コウ。「お芝居も、いち女性としてもあこがれの存在。私も柴咲さんのような、目が離せない女優さんになれればいいなと思います」と語った。
「風のたより」は、「女子カメラ」の向井宗敏監督がメガホンをとった。12月12日にフォーラム仙台でプレミア上映され、同19日から同所で先行公開。16年に全国公開予定。
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