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松雪泰子、主演ドラマで描かれる悪意に「女って怖い」

2015年11月16日 20:55

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女性の怖さを体現した松雪泰子(中央)とミムラ
女性の怖さを体現した松雪泰子(中央)とミムラ

[映画.com ニュース] 松雪泰子主演のWOWOWの新ドラマ「5人のジュンコ」の完成披露試写会が11月16日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、松雪と共演のミムラ、権野元監督が舞台挨拶に出席した。

ドラマは、作家・真梨幸子氏の同名小説が原作。ある連続殺人事件を軸に、職業も家庭環境も異なる5人のジュンコの生き方とともに、女性のライフスタイルが多様化した現代社会を描く。

主人公のジャーナリスト・田辺絢子を演じた松雪は、脚本を読んだ際の印象を「女って怖いなというのが一番でした。女性ならではの業、情念、嫉妬、悪意。男性にはもしかしたら理解しにくい領域の、女性ならではの感情が表現されているストーリー」と説明。自らの役柄も「一見普通の人に見えるのですが、その裏にはいろいろなものが潜んでいて、複雑な人物像をしている」と分析した。

一方、暗い過去を隠し持つ篠田淳子に扮したミムラは、「女性が環境に順応してしまうことの面白さと怖さ」を感じたといい、「置かれている環境下で変容を重ねてしまった5体の“ジュンコ”という生き物が、それぞれ違う感覚でぶつかり合っている」と独特の言い回しで語った。

さらに松雪は、ミムラのデビュー作となったドラマ「ビギナー」以来約12年ぶりの再共演に、「彼女には当時から独自の発想があって、表現に対してのロジックが常にある。それが楽しいなと思っていたのですが、さらに進化されていて素敵でした」と女優としての成長ぶりを絶賛。これには、ミムラも「(デビュー当時)『好きな女優さんいる?』と聞かれて、松雪さんの名前を上げたくらい好き。ガッツリ対面して2人きりの芝居ができるということに毎日幸せを感じていました」と“両思い”に満面の笑みを浮かべていた。

また、出演者のほとんどが女性のため、権野監督は「(現場が)女子高みたいになるのかなと思っていた(笑)」と告白。しかし実際は想像とは違ったようで、「女優さんはすごく男っぽい。サバサバしていて、皆さんの胸を借りてぶつかり稽古をさせて頂いたという感じ」と女優陣の姿勢に感謝していた。連続ドラマW「5人のジュンコ」(全5話)は、WOWOWプライムで11月21日午後10時から放送。

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