イスラム過激派事件題材に愛と許しを問う「禁じられた歌声」予告公開
2015年11月6日 17:30

[映画.com ニュース]イスラム過激派による公開処刑事件をモチーフに自由への叫びを描き、フランスで観客動員100万人を記録したフランス・モーリタニア合作ドラマ「禁じられた歌声」の予告編が、公開された。
ビム・ベンダース、ガス・バン・サントらとともに短編オムニバス「8 Eight」に参加したアブデラマン・シサコ監督が、イスラム過激派の弾圧に立ち向かう家族の姿を通じて、愛と許しとは何かを問いかける。仏セザール賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を獲得し、第87回アカデミー賞ではモーリタニアから初となる外国語映画賞ノミネートを果たした。
舞台は、西アフリカ・マリ共和国の古都ティンブクトゥ。ギタン一家は、砂丘地帯の街で幸せな日々を送っていたが、イスラム過激派に街が占拠され音楽、サッカーなどが禁止されていく。ささやかな抵抗を試みる者もいたが、多くの住民は恐怖に支配され、ギタンと家族にも暗い影が忍び寄っていく。
日々の営みを制限されながらも、禁じられた歌を歌い、見えないボールでサッカーをする人々。祖国への思いを紡ぐ音楽にのせた予告編は、自由を奪われた苦しみが見る者の胸を締め付け、悲しみがこみ上げる。
「禁じられた歌声」は、12月26日から全国で公開。
(C)2014 Les Films du Worso (C)Dune Vision
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