石原裕次郎さん出演「松竹梅」CM、幻の映像見つかる　17年分130本収録のDVD発売

同CMシリーズは、宝酒造が1967年に石原さんへ「松竹梅」CM出演を依頼し、契約。映画製作の合間を縫って収録した初CMが70年から放映がスタートした。同社CMへの出演は、石原さんが36歳だった70年から52歳で死去する87年まで17年間続き、今回のDVDには、石原プロモーションとゆかりの深い、劇団民芸の故宇野重吉さん（俳優・寺尾聰の父）との共演シリーズや、石原まき子夫人との仲むつまじい雰囲気たっぷりの共演CMなど、約130本を収録する。

その中には、石原さんが他界する4カ月前の87年3月に撮影されたものの、撮影後に石原さんの体調が急変し、7月17日に他界したことで放送されなかった幻の映像も含まれる。その映像素材は石原プロモーションの倉庫に長年保管され、お蔵入りになっていたが、この数年、「西部警察」や「黒部の太陽」など石原さんの代表作のブルーレイ化やDVD化、テレビ放送のための映像マスターの整理が行われていた中で、関係者が発見した。

夫人の石原まき子さんも「まさか、当時の映像が残っていたことにとても驚いております。裕次郎がまだ若く、お酒も好きなだけ飲めた時代、宝酒造さんには大変大変お世話になり、CMにも出演させていだきました。生誕80年の年にこのようなきっかけ（企画）で皆さまに再び裕次郎の姿を見ていただけると思いますと、とても嬉しいです」とコメントを発表。石原さんと共演したCMも「昔の映像で少し恥ずかしい気持ちもしますが、とても素敵な思い出です」と懐かしんでいる。