頂上経験者の登山家・角谷道弘「『エベレスト3D』は自分が見てきた世界と同じ」
2015年10月27日 13:20

[映画.com ニュース] 世界最高峰エベレストを舞台に、1996年に起こった実話を描くサバイバルドラマ「エベレスト3D」のチャリティーイベント付き試写会が10月26日、東京・TOHOシネマズ日本橋で開催。メガホンをとったバルタザール・コルマウクル監督と女優の釈由美子、登山家の角谷道弘氏が参加した。
映画は、ベテラン登山家ロブ(ジェイソン・クラーク)率いるエベレスト登頂ツアーに参加した登山家たちが、下山の最中に嵐に遭遇。ブリザードが吹き荒れるなか、帰還しようと必死にもがくさまを迫力の映像と共に描く。
「映画でやりたい要素が全て詰め込まれていた」とオファーを引き受けた理由を明かしたコルマウクル監督は、「全てが挑戦でした」と製作の日々を振り返る。ツアーには難波康子氏をはじめ各国の登山家が参加しており、「情報集めのため世界中に飛びました。また、当時、実際に録音されたテープを聞く機会にも恵まれました。自分が集めた情報をフェアに扱った作品づくりを心がけましたね」と事実のみの描写に腐心したと語った。
本作では実際にエベレストで撮影が行われたが「保険会社が禁止するギリギリの高度にまで俳優を連れていき撮影しています。カメラも寒さに弱いので、こちらも(カメラが壊れてしまう)限界に挑戦しています」と過酷な撮影をアピール。「本当にその場に行ったという感覚を、体感してほしい。すごく寒いから、温かい格好で見てくださいね」と茶目っ気たっぷりに語りかけていた。
エベレスト登頂者の角谷氏は「すごくリアルで、全て僕が見てきた世界と同じ。当時の登山用具まで忠実に再現していた」と目を見張る。山岳番組にも出演している釈は、映画の感想を「とにかく見ていて寒い。(登山者の)肌の感覚まで伝わって、息ができなくなるくらい苦しかった」と臨場感に圧倒された様子。プライベートでも家族と共に登山を楽しんでいると“山ガール”ぶりを明かした釈だが、「エベレストは無理だな。来世で頑張ります」と話し、会場の笑いを誘っていた。
なお、イベントでは4月25日に発生したネパール大地震の被害者に向けた義援金の呼びかけが行われ、コルマウクル監督は「この映画が世界中で上映されることで少しでもお役に立てれば」と沈痛な面持ちで語った。「エベレスト3D」は、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス、ロビン・ライト、エミリー・ワトソン、キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン、ジェイク・ギレンホール、森尚子らが出演。11月6日から全国公開。
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