「進撃の巨人」武田梨奈&特殊造形プロデューサーが立体起動装置と舞台裏を徹底解説!
2015年9月21日 19:05
[映画.com ニュース]公開中の「進撃の巨人」前後編で特殊造形プロデューサーを務めた西村喜廣氏が舞台裏を明かす「進撃の西村喜廣 特殊造形講義」が9月21日、「第8回したまちコメディ映画祭in台東」の特別企画として東京国立博物館で開催され、西村氏と女優の武田梨奈が本作の映画美術について解説した。
武田はこの日、トーク途中で劇中衣装の立体起動装置を装着して登場し、観客は大盛り上がりを見せた。西村氏が「再現と製作に1年を費やした」という立体起動装置は、走るシーン用、アクション用、アップでの撮影用と、重量が軽いものから重いものまで3種類ほどあるといい、「40人分それぞれだから90個くらい作りましたね」としみじみと製作期間を振り返った。
また、長谷川博己扮するシキシマ専用の立体起動装置用のベルトを、選ばれた一般客に装着した。全身に装着するベルトの構造は複雑で、武田は「1回着けるとトイレに行けないんです」と撮影時の苦労を明かしていた。西村氏は、巨人役の俳優陣にもひとりひとり大きさなどの設定があるといい、「巨人の大きさに合わせて、スローモーションのコマ数や捕食される人間の人形の大きさを変えて別々に撮影している」「超大型巨人は7人掛かりで動かした」など、普段は聞くことのできない撮影時の様子を惜しみなく紹介した。
また、講義中に、映画と連動したオリジナルドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」で、武田と渡部秀を主役にアクション満載で描いた第3話が上映された。原作には登場しない映画オリジナルのキャラクター・リルを演じた武田は、「もうひとつの『進撃の巨人』を作れるなと思った」とチャンスに感謝。武田が「樋口(真嗣)監督に、戦っているかっこいい武田梨奈は見飽きたから、今度はブリッ子な武田梨奈が見たいと言われました」とオファー時の裏話を明かすと、西村氏は「監督の趣味じゃねえか!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。
「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は、9月22日まで開催。