コーヒーが飲みたくなる映画「A Film About Coffee」12月公開決定
2015年8月25日 08:30
[映画.com ニュース] 世界を席巻するコーヒーカルチャーの新潮流を描いたドキュメンタリー映画「A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー」が12月、新宿シネマカリテで公開されることが決定した。
今作は、コーヒー界の“Apple”と呼ばれている、アメリカで人気のコーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」創業者のジェームス・フリーマンら、そうそうたるコーヒー業界のキーパーソンたちの仕事ぶりと哲学に迫っている。また、2013年に閉店した表参道の「大坊珈琲店」オーナー・大坊勝次氏、下北沢の「Bear Pond Espresso」オーナー・田中勝幸氏、表参道の「OMOTESANDO KOFFEE」オーナー・國友栄一氏ら、東京で活躍するコーヒーのプロフェッショナルたちも登場。さらに、ここ数年で拡大を見せる高品質で風味の優れた「スペシャルティコーヒー」に焦点を当てているのも見どころのひとつだ。
監督は、サンフランシスコ在住のCMクリエイター、ブランドン・ローパー。3年間をかけて、コーヒーの生産地であるホンジュラスやルワンダ、いま世界を席巻するコーヒーカルチャーの新潮流をけん引する都市、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、東京を取材しフィルムに収めた。
ローパー監督が、友人のバリスタに誘われて、ホンジュラスのコーヒー農家へ同行したことをきっかけに今作が製作されることになった。コーヒーカルチャーに興味を持っていたローパー監督だが、現地での体験は想像以上に“エモーショナル”だったようで、その情熱が自主製作で66分という作品に結実。たちまち口コミで評判を呼び、世界30カ国108都市で自主的な団体によって上映会が行われ、本国アメリカでも劇場公開が決定した。
日本では、昨年9月に自主団体によって横浜で先行上映され大きな反響を呼び、その後、沖縄、神戸、東京での小規模な上映会を経て、今年6月に設立されたばかりの配給会社メジロフィルムズが日本での上映権利を取得した。同社は、「この作品の力によって映画と人とおいしいコーヒーが結びつき、充たされた時間を多くの人と共有することが今の一番の目標」としている。
コーヒーが好きな人々は全国各地にいると考え、地方の映画館での上映も同社は視野に入れているが、その分にかかる配給宣伝経費に充てる支援金を国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery」で募っている。目標金額は150万円で、支援者には各種特典も用意。さらに達成率130%の250万円以上の支援金が集まれば、移動式組み立てコーヒースタンドを作り、全国に「スペシャルティコーヒー」を届けるプロジェクトも企画している。
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