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報道写真家サルガドの長男ジュリアーノ、W・ベンダースとの仕事、父の素顔を語る

2015年7月31日 18:20

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ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
ジュリアーノ・リベイロ・サルガド

[映画.com ニュース] 報道写真家セバスチャン・サルガドの足跡を、ビム・ベンダースが捉えたドキュメンタリー「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」が、8月1日に公開される。ベンダースと共同監督を務めたのが、サルガドの長男で、映画作家のジュリアーノ・リベイロ・サルガドだ。地球上に残る未開の地を探し求めガラパゴスやアラスカ、サハラ砂漠などを訪れたサルガドの生涯最後のプロジェクト「Genesis(創世記)」の旅に同行したジュリアーノが、父の写真への取り組み、ベンダースとの共同作業を振り返った。

映画ではセバスチャン・サルガドがブラジルからヨーロッパに渡り、写真家として歩み出すまでの経歴から、紛争や貧困など地球上で起きている目を背けたくなるような数々の困難を捉えた過去の代表的な作品の数々と、最新のプロジェクト「Genesis(創世記)」、故郷や家族とのつながりをインタビューも交えて映し出す。

「ビム・ベンダースは偉大なドキュメンタリー監督のひとりであり、私と父とのプロジェクトに様々な視点を提供してくれました。これは父の様々な経験を映画にするプロジェクトとして始まりました。世界、そして人間について、セバスチャン・サルガドの写真を通して理解して欲しいということを、投げかけたかったのです」

ベンダースがインタビューを行い、ジュリアーノが撮影するという形をとったが、セバスチャンはカメラを意識してしまい、自然な談話の様子を撮ることが最初は難しかったそう。「そこでビムは、小さなスタジオにふたりでこもるというアイデアを出しました。スタッフを外に出して、黒いカーテンを引き、二人で親密な雰囲気で写真を見ることにしたのです。シンプルな設定で、父は自分の写真と対峙し、過去を思い出し、気分が盛り上がってきたのです。インタビューを受け、映画を撮られているという状況はすっかり忘れるようになっていました」

世界的な報道写真家セバスチャン・サルガド。ジュリアーノにとって父親としてはどんな存在だったのかが気になるところだ。「撮影旅行から帰ってくるといろんな話をしてくれ、家族で経験を分かち合うという感じでした。私が4~5歳の頃、ブラジルから帰ってきたときの写真を見せてくれました。それは、赤ちゃんが目が開いて死んでいる写真でしたが、息子に世界で起きている出来事を見てほしいとの思いからです。このように、自分たちの住む世界以外の出来事をもたらしてくれた、そういう父でした。父との最初の思い出は、酢酸のにおいのする暗室で現像し、写真が像を結んでいくのを見ていたことを覚えています。家族みんなで彼の仕事を分かち合いましたし、彼も家族をとても愛していましたが、いつも不在がちでしたね(笑)」

画像2(C)Sebastiao Salgado (C)Donata Wenders (C)Sara Rangel (C)Juliano Ribeiro Salgado

成人したジュリアーノは映画の道を選んだが、写真家として偉大すぎる父親を持ってしまったがゆえに、ふたりの間には小さな確執もあったそう。しかし、「Genesis」プロジェクトのアマゾンの旅に同行したことで、父子の関係は良い方向に変化した。

「取材旅行をしているうちに、私と父の関係は良いものに変わって行きました。私が撮ったゾエ族についての短編映画を父が非常に感激してくれました。父が言うには、映像は映された対象よりもより多く、撮った人物を語ると言ったのです。ですから、私がどういう思いを持っていたのかや、どんなことに感動したかなど、映像を見ればわかると言ってくれ、非常に心を打たれました。さらに私と父の関係をよりよいものにしたのは、今回、父は人々や風景の映像を集中して撮っていることです。父の映像は素晴らしいものでしたが、ビムの映像を見て、さらに父というものを理解できた気がします。第三者の視点が加わり、私自身、独りよがりではない見方ができたと思います」

1990年代のルワンダの大量虐殺の撮影後、セバスチャン・サルガドはうつ状態に陥ってしまった。その後、環境問題に目を向けるようになり、1994年に妻のレリアの発案で故郷のブラジルの森林を守る団体「インスティチュート・テラ」を設立し、現在も大規模な植林活動を続けている。

「インスティチュート・テラが活動する地域には大きな大河と広い土地があります。その面積はポルトガルやニューヨークに匹敵するとも言われています。過去にこの谷間の資源は使い尽くされ、ほとんど死に絶えていました。そこに、インスティチュート・テラが、政府の認可のもと植樹を行い、水が戻ってきました。それは経済的、社会的にも立ち直るということを意味します。私の母がリーダーシップを取り、みんなを激励して今日に至っています。可能性は誰でも持っているものですが、私たちが希望を失わず、挑戦をやめなければなんとか形になっていくのだと。それがこの作品の何より大きい、私たち家族からのメッセージです。このような壮大なプロジェクトを映画の最後に持ってきて、人類の希望に繋ぐことができる、そういう作品を監督できたことは、私の大きな喜びです」

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」は8月1日、Bunkamuraル・シネマ他で全国順次公開。

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