30年間全米の美術館をだました贋作画家を追うドキュメンタリー、11月公開
2015年7月17日 06:00
[映画.com ニュース]30年にわたり全米の美術館をだまし続けた贋作画家を追ったドキュメンタリー映画「Art and Craft」が、「美術館を手玉にとった男」の邦題で11月に劇場公開されることが決定した。
2011年、ニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズなどさまざまなメディアで、全米の美術館の展示作品がマーク・ランディスという男性によって作られた贋作であると報じられた。事件はFBIが捜査に乗り出すまでに発展するが、ランディスが金もうけを目的とせず、作品を寄贈していたことから罪に問われることはなかった。
ランディスは、なぜこのような行為に及んだのか。元MoMA職員のジェニファー・グラウスマン、画家の活動経験を持つサム・カルマンが善意の贋作画家の素顔に迫り、社会のゆがみや苦悩、良心に切り込む。ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ5ドキュメンタリーに選出されるなど、注目を集めた。
「美術館を手玉にとった男」は、11月から東京・渋谷のユーロスペースほかで公開。