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タランティーノ、70ミリへのこだわりを熱弁! 新作スコアはモリコーネ

2015年7月12日 14:20

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終始ご機嫌だったクエンティン・タランティーノ監督
終始ご機嫌だったクエンティン・タランティーノ監督

[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督が、米サンディエゴで開催されているポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」に、最新作の西部劇「ザ・ヘイトフル・エイト(原題)」のキャストとともに出席。70ミリフィルムへのこだわりを熱弁するとともに、同作のオリジナルスコアを巨匠エンニオ・モリコーネが作曲することを発表した。

本作は圧倒的な解像度を誇る70ミリフィルムで撮影されており、タランティーノ監督はコミコンのために、70ミリフィルム上映の歴史を解説する7分の映像を2日かけて特別に制作。会場に来られなかったサミュエル・L・ジャクソンが案内役で出演し、本作のメイキング風景も紹介された。撮影に使用されたのは「ウルトラ・パナビジョン70」で、レンズは傑作「ベン・ハー」などの撮影に使用されたものだといい、「美しい風景と素晴らしいドラマを隅々まで生き生きと映し出せる」と熱く語った。

モリコーネを敬愛し、過去の監督作でも巨匠が手がけた楽曲を使用してきたタランティーノ監督だが、本作ではオリジナルスコアを依頼し、数週間後に収録する予定だと明かした。モリコーネが西部劇の音楽を担当するのは実に40年ぶりだという。

応答のコーナーでは、「キル・ビル vol1」でブライド(ユマ・サーマン)が着用していた黄色のジャージのコスプレで登場した少女が、新作にアニメーションパートがあるか質問。タランティーノ監督は「ない」と答えたものの、「いいアイデアだね!」とご機嫌だった。さらに、「キル・ビル」第3弾について「絶対に作らないとは言えない。ユマがやりたがっているからね」と明言。以前10作品撮りあげたら映画監督を引退すると発言していたが、この日はテレビ界への興味を示し、「映画を10本撮ったら、テレビのミニシリーズを3本撮る」と語り、「キル・ビル」第3弾がテレビドラマになる可能性も示唆した。

会見には、カート・ラッセルジェニファー・ジェイソン・リーウォルトン・ゴギンズデミアン・ビチルティム・ロスマイケル・マドセンブルース・ダーンが出席。現在79歳のダーンは、本作に出演できたことを喜ぶと同時に、「役者に新しい挑戦をさせてくれるのがタランティーノだ」と賛辞を送った。

「ザ・ヘイトフル・エイト」は、12月25日に全米で公開。

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