フランスで観客動員750万人の感動作「エール!」胸を締め付ける予告編公開
2015年7月6日 11:00
[映画.com ニュース] ろうあの家族の愛を描き、フランスで観客動員750万人を記録した感動作「エール!」の予告編が公開された。
映画は、自分以外の家族全員が聴覚障害者という家庭で育った、女子高生ポーラ・ベリエの夢と葛藤を描く。ポーラは、学校以外では常に手話で一家の通訳をする生活を送っている。ある日、ポーラの歌の才能を見出した音楽教師がパリの音楽学校に推薦すると言い出すが、歌声を聞けない家族はその才能を信じられず大反対。夢を諦めかけたポーラだったが、懸命に歌う姿が家族の心を動かしてく。
予告編では、障害を患いながらも、明るく助け合って暮らすベリエ一家の姿が映し出される。しかし、歌の才能が開花したことをきっかけに、ポーラが初めて将来の夢を持ったことで、家族の間に不穏な空気が流れ始める。パリに行きたいという気持ちと、家族を置いては行けないという気持ちの狭間で揺れるポーラと、娘の“才能”を聞くことができず苦悩する両親が衝突する様子は、見る者の胸を締め付ける。
ポーラを演じたルアンヌ・エメラは、フランスの人気オーディション番組「The Voice」に出場したことがきっかけで歌手デビュー。今作で銀幕デビューを果たし、フランスで権威のある映画賞であるセザール賞と、リュミエール賞で最優秀新人女優賞に輝いている。エリック・ラルティゴ監督がメガホンをとった。先日行われたフランス映画祭2015のオープニング作品として上映され、観客賞を受賞している。
「エール!」は、10月31日から新宿バルト9ほか全国で公開。