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坂本真綾「攻殻」シリーズから卒業?「幸せな気持ちで、任務完了」としみじみ

2015年6月21日 04:00

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舞台挨拶に立った坂本真綾
舞台挨拶に立った坂本真綾

[映画.com ニュース] 士郎正宗氏の名作SF漫画の連載25周年を記念し製作された「攻殻機動隊 新劇場版」が6月20日、全国108スクリーンで封切られ、草薙素子役の声優・坂本真綾をはじめ、黄瀬和哉総監督、野村和也監督、脚本の冲方丁、音楽のコーネリアス、アニメーション制作を手がけたProduction I.Gの代表取締役・石川光久氏が、東京・新宿バルト9での舞台挨拶に出席した。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995)から素子を演じ続けている坂本は、「不思議ですね。15歳の時に初めて『攻殻機動隊』に参加させていただいた時は、20年後に自分が素子としてやらせていただくなんて思っていなかった」としみじみ。そして、「草薙素子役の、と自己紹介するのは、今日が最後なのかなと思います。卒業がテーマですけど、アフレコの日が桜が満開で、この映画のラストシーンと同じような景色で終わることができました。卒業は寂しいですけど、とてもいい、幸せな気持ちで、任務完了したと思います」と笑顔をのぞかせた。

「攻殻」シリーズの集大成ともいえる今作だが、石川氏は「原作者の士郎さんのSF考証の深さ、未来をリアルに描く先見性は、日本の宝だと思う。そういう難しくあり深い原作を、よく25年間、押井守監督、神山健治監督、黄瀬総監督、野村監督と引き継いで作り上げたなと」とねぎらう。そして初日を迎え、「ゴールではなく、新しい種が生まれた。その種を皆さんに育ててもらいたいと思います」とファンに呼びかけた。

さらに冲方は「黄瀬総監督、野村監督、過去の監督と多くのスタッフの方々のご尽力のおかげで完成しました。このバトンがどのような形で引き継がれるにせよ、この素晴らしいコンテンツが次の25年も生き続けてほしいと、切に願っています」と感無量。黄瀬総監督は「みなさん清々しく終わったと言っていますが、パッケージをかいたり、まだまだ攻殻の仕事が残っています」とぼやき、「テレビ版の9、10はこの間、パッケージをあげましたので、8月26日あたりに発売するらしいので、よろしくお願いします」とアピールを忘れなかった。

また今作について、押井監督も称賛しているそうで、石川氏は「押井守が人の脚本をほめるのを、初めて聞きました」とポツリ。冲方は「どうしちゃったんだろうと。この人でもほめるかことがあるんですね。反省することでもあったんですかね」と話し、黄瀬総監督も「ちょっといいこと言っておかないと、誰も仕事してくれないと思ったんじゃないですか」とジョークを飛ばし、会場を沸かせた。

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