メイミー・ガマー、母メリル・ストリープと29年ぶりの共演を振り返る
2015年6月18日 12:00
[映画.com ニュース]名優メリル・ストリープが長女メイミー・ガマーと約29年ぶりに共演したことで話題の「リッキー&ザ・フラッシュ(原題)」の会見が6月16日(現地時間)、メキシコ・カンクンのザ・リッツ・カールトン カンクンで開催中の「Summer of Sony Pictures Entertainment 2015」で行われ、出演したリック・スプリングフィールド、ガマー、脚本を手がけたディアブロ・コーディが登壇した。
ストリープは、今作でロックスター役に初挑戦。ガマーは、ストリープ演じる主人公リッキーの娘を演じ、「心みだれて」(1986)以来となる共演を果たした。母と劇中で対峙したことを、「あの母を前にしても怖気づかない人が世の中に4人いるとしたら、そのうちの1人が私よ。実際、素晴らしい素晴らしい経験でした」とニッコリ。スプリングフィールドも、「この作品に出演することでオーストラリアでのツアーに行けなくなったんだが、メリルの映画に出てくれと言われたら、そんなチャンスを逃すわけにはいかないだろう?」と語った。
ジョナサン・デミ監督がメガホンをとった今作は、ロックバンド「リッキー&ザ・フラッシュ」のボーカルとして気ままな人生を謳歌しているリンダ(リッキー)が、元夫から結婚の失敗で傷ついた娘に会うことを懇願され、かつて手放した裕福な家庭に何10年ぶりかに戻り、疎遠になっていた子どもたちと関係を修復しようとする姿を描く。ストリープは役作りでギターを猛特訓し、スプリングフィールドとのライブパフォーマンスに挑んだだけでなく、「イントゥ・ザ・ウッズ」とは正反対の臨場感あふれる歌声を披露している。
妊娠のため大きくなった腹部をいたわるように、ゆったりとした歩調で着席したコーディには「2人をあて書きしたのか?」という質問が寄せられたが、「それほど私は楽天的ではないわ」と否定。そして、「出てくれる保証があるわけではないのだから。それよりも、リッキーの世界にどっぷりと浸かって書いたわ」と明かした。デミ監督の人柄に対しては、「音楽が大好きで、現場でダンスをしちゃうような監督なのよ」と告白。ガマーも、「その通りなのよ。一生懸命な姿ってみんなに伝染するじゃない? それと一緒で、楽しみにあふれていて毎日現場へ行くのが楽しくて仕方がなかったわ」と笑みを浮かべた。
また現場では、ストリープの徹底したプロ意識を目の当たりにしたという。それでも、ガマーが「親子だからツーカーでコミュニケートできるけれど、母に怒りを感じるキャラクターは普段の私たちとはかけ離れているから難しくもあったわ」と話せば、スプリングフィールドも「2人が家族であってもなくても、素晴らしい親子関係を描いてくれたよ。あれほどまでにきちんと役作りをするメリルほどの人でさえ、現場ではナーバスになることがあったしね。共演者として温かく受け入れてくれたことは嬉しかったし、親子ともどもえらぶることは一切なかったね」と最敬礼だった。
「リッキー&ザ・フラッシュ」は、8月7日に全米公開。日本公開は2016年春を予定。
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