伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」主人公ワトソンを描いたイメージビジュアル完成
2015年5月11日 04:00
[映画.com ニュース] 2009年に34歳で死去した小説家・伊藤計劃さんの小説3作品をアニメーション映画化する「Project Itoh」の一作、「屍者の帝国」の新たなイメージビジュアルが公開された。主人公ジョン・ワトソンが描かれており、これで「虐殺器官」「ハーモニー」とあわせた「Project Itoh」3作品すべてで主人公を描いたイメージビジュアルがそろった。
原作の「屍者の帝国」は、「虐殺器官」「ハーモニー」とオリジナル長編をわずか2作残したのみで病没した伊藤さんが、生前に長編第3作として構想していたプロットをもとに、盟友で芥川賞作家の円城塔氏が執筆し完成させたオリジナル小説。物語は、死体に新たな生命を与え、「屍者」として使役する技術が広まった19世紀末のロンドンから始まり、英国政府の秘密組織「ウォルシンガム機関」から伝説の書物「ヴィクターの書記」の捜索を命じられた医学生ジョン・ワトソンが、世界をめぐる壮大な旅に出る。
キャラクター原案のredjuiceが手がけたビジュアルには、主人公のジョン・ワトソンと「ヴィクターの手記」を求めて旅をするメンバーが描かれている。同じく「Project Itoh」の「虐殺器官」「ハーモニー」では、それぞれ主人公のクラヴィス・シェパード大尉(「虐殺器官」)、霧慧トァン(「ハーモニー」)を描いたビジュアルが公開されている。
「Project Itoh」公式サイト(http://project-itoh.com/)では、5月7日午後6時から、3作品のイメージビジュアルを使用した壁紙がダウンロードできる。「屍者の帝国」は12月全国公開。「虐殺器官」は10月、「ハーモニー」は11月にそれぞれ公開予定。