しんちゃん、メキシコ上陸 現地の学校でプレミア上映会
2015年5月6日 08:40
[映画.com ニュース] 人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版最新作「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」がこのほど、舞台となったメキシコの学校でプレミア上映され、主人公の野原しんのすけが現地の子どもたちと交流した。
「クレヨンしんちゃん」劇場版23作目となる同作は、野原家が住み慣れた春日部市からメキシコに引っ越し、慣れない土地や文化、そして動くサボテンを相手に奮闘する物語を描いている。4月18日の初日舞台挨拶では、パスポートの取得を終えたことを報告したしんのすけだが、今回、外務省やメキシコ・日本の両国大使館の協力を得て、メキシコ上陸が実現した。
プレミア上映会の舞台となったのは、日本人学校と現地の学校がひとつになった日本メキシコ学院で、しんのすけは上映前、小学生の授業に特別参加してメキシコの公用語であるスペイン語やメキシコの歌を歌う音楽の授業で生徒たちと交流。子どもたちが元気に「HOLA!(オラ)」とスペイン語で挨拶してくれる姿に、しんのすけの現地での人気ぶりも垣間見えた。
初を意味するプレミアとスペイン語で友達を意味するアミーゴをかけて「プレミアミーゴ」と名づけられた上映会には、日本人コースに所属する小学1年生から中学3年生までの生徒と保護者を合わせて約200人が参加。上映後は子どもたちから、「自分たちの住んでいるメキシコが舞台になっていてすごく嬉しかった」「メキシコの街の描写がリアルで、とても良かった」といった喜びの声が多数上がった。
そして、上映会終了後は在メキシコ日本国大使館を訪問。現地メディアも取材に駆け付けるなか、駐メキシコ日本国特命全権大使・山田彰氏から、日本とメキシコがより仲良くなれるようにという願いを込めた「日本とメキシコの交流アミ~ゴ」に任命された。
山田大使は、「しんちゃんがメキシコに来ることをきっかけに、日本の人がよりメキシコの事を知ってもらうことが出来れば幸いです」と話し、メキシコで放送されている「クレヨンしんちゃん」のアニメでしんのすけの声を担当しているトレス・ラウラ氏も祝福にかけつけ、「私はここにいられて光栄です。15年前からずっとしんちゃんのことを知っていました。しんちゃんと出会えて本当に幸せになりました」と挨拶した。