永瀬匡、自然体で挑んだ主演作「ズタボロ」にかけた胸中明かす
2015年5月3日 19:20
[映画.com ニュース] 若手注目株の永瀬匡が主演した映画「ズタボロ」の完成披露試写会が5月3日、東京・丸の内TOEI1で行われ、永瀬をはじめ共演の清水富美加、堀井新太、成田瑛基、木村祐一、橋本一監督が舞台挨拶に立った。
2007年に松田翔太主演で製作・公開された「ワルボロ」の続編。作家のゲッツ板谷氏が、自伝的小説として書き上げた「メタボロ」「ズタボロ」の小説2冊を原作に、高校に進学した主人公コーイチと仲間たちが、暴走族、不良集団、ヤクザなどの抗争に巻き込まれていく姿を描く。
コーイチ役を熱演した永瀬は、「ちゃんと“痛み”が伝わる映画になっていたらなと思います」と挨拶。この日は顔に痛々しい“ズタボロ”メイクを施しており、「プロデューサーに喝を入れられました」と語って会場の笑いを誘った。そして、自然体で挑んだ作品だけに「演じる上で、ウソをつきたくなかった。“自分自身”はウソじゃない」「今までで一番、お芝居というものをしなかった現場」といい、「この生々しさが伝わらなかったら何をやっても無駄だなと。これで伝わらなかったら(俳優を)辞める勢いです」と胸中を明かした。
ヒロイン・清美役の清水は、初挑戦となったキスシーンについて「家で恥ずかしながら練習していました。犬のぬいぐるみ相手に」と振り返る。練習の成果は「あまり意味がなかった」というが、「永瀬さんがすごくリードしてくれました」とニッコリ。また、撮影は長時間に及んだそうで、「めっちゃ長かったです。多分その撮影の日、永瀬さんと1時間はキスしていたと思います」と話していた。
一方、映画初出演となった堀井は、「東映という、不良映画の原点でやれるっていうのは大変光栄なことでした。銀幕デビューがこの作品で、(これまでは)見ている側のお客さんだったので、ここに立ててうれしいです、幸せです」と喜びをかみしめた。さらに各年代で空手日本一の経歴を持つ成田は、「パワフルなハイキックや、空手技を取り入れてもらいました。空手の試合で鉄パイプを持って戦ったことや、階段からジャンプをしたことがなかったので、学ぶことが多かったかなと思います」と話し、ファンを喜ばせていた。
「ズタボロ」は5月9日から全国公開。
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