「ポールのためなら何でもする」ホアキン・フェニックスが語る「インヒアレント・ヴァイス」
2015年4月17日 18:00

[映画.com ニュース]第69回ベネチア映画祭銀獅子賞受賞作「ザ・マスター」に続き、ポール・トーマス・アンダーソン監督と2度目のタッグを組んだホアキン・フェニックスが、最新主演作「インヒアレント・ヴァイス」を語るインタビュー映像を映画.comが入手した。
トマス・ピンチョン氏の小説「LAヴァイス」(新潮社刊)が原作。マリファナ好きのヒッピー探偵ドックが、元恋人の依頼を受け、思わぬ巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、軽快なタッチで描きながら、アメリカの光と闇をあぶりだすサスペンス。
出演の決め手は、やはりアンダーソン監督あってのことだそうで「『ザ・マスター』で彼と組んで楽しかった。ポール(・トーマス・アンダーソン監督)のためなら何でもする」と前作で培ったきずなを強調する。これまでのアンダーソン監督の作品とは一味違う作風に仕上がったが、「自分でもまだ上手く表現できないんだ。とにかくいえるのはおかしな作品だということ」と感想を述べ、「ポールは観客をドックの立場に立たせて、彼が体験することを観客にも体験させる」体感型の作品だと説明する。

主人公ドック役については「欠点のある、予想を裏切るような行動をとるキャラが好きなんだ」といい、ピンチョン氏の世界観に魅了されながらも「本の言葉は具体的で豊かだ。本では自然でも、僕が言うと不自然だった」と撮影の初期にせりふを変えるなどの苦労があったことを明かす。
フェニックスにとって、アンダーソン監督の才能は「役者にカメラを意識させないこと」で、役者に具体的な指示を出さないため、俳優は自由に動き回ることができるそう。「のびのびと演技ができた」と振り返り、ジョシュ・ブローリン、キャサリン・ウォーターストーンらとの共演についても語っている。
「インヒアレント・ヴァイス」は4月18日、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開。
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