「天才バカヴォン」FROGMAN監督、赤塚不二夫さんへのリスペクトを熱弁!
2015年4月4日 22:45
[映画.com ニュース] 赤塚不二夫さんの名作ギャグマンガを初めて長編アニメ化した映画「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」の公開記念イベントが4月4日、東京・赤坂Blitzで行われ、監督・脚本・バカボンパパの声優の3役を務めたFROGMANと、オープニングテーマを担当した6人組アイドルユニット「チームしゃちほこ」が出席した。
映画は赤塚さんの生誕80年を記念し、「秘密結社 鷹の爪」などで人気のFROGMAN監督が製作。「天才バカボン」と「フランダースの犬」をコラボレーションさせ、天に召されたネロとパトラッシュが悪の手先となってよみがえり、バカボン一家と死闘を繰り広げるという異色作だ。世間の評判を、FROGMAN監督は「見事なまでに世論が真っ二つ」といい、「『こういうのを待っていた』という絶賛や、型破りなところが赤塚イズムと評価してくれる方がいる一方で、『なんて名作を汚すんだ』という声も結構多くて(笑)」と苦笑いを浮かべた。
それでも、FROGMAN監督は「赤塚不二夫先生って、あのころは波紋を呼ぶようなことをたくさんやっている」と説明。「今回フランダースの犬と対決させたのも、もしご存命で、バカボンを映画化するとなった時に、ふつうの世界観ではたぶん赤塚先生は『普通だな』と言ったと思う」と、敬意を払うからこその挑戦であると強調し、「僕に課せられている仕事としては、FROGMANが作ったと思える天才バカボンにすること」と熱弁した。
さらに、製作経緯を「最初は『フランダースの犬』じゃなくて『プレデター』と(対決を)やろうと思っていた。海外に実際に打診して、NGを食らっているんです」と告白。そして「その時に『フランダースの犬』を持って、プロットも何もない段階で、口頭で(制作協力の)日本アニメーションさんの社長に説明したら、『わかりました、うちも賭けです』とOKがもらえました」と話し、紆余曲折を経た労作だけに「周りの評判は、大絶賛。かなり自信を持ってすすめられる作品になっています」と胸を張った。
またこの日、チームしゃちほこのメンバーは、増田セバスチャンが制作した天才バカボンをモチーフとした衣装で登場。生ライブが敢行され、バカボンパパのコスプレをしたファンは大盛り上がりだった。「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」は、5月23日から全国公開。
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