しんちゃん、春日部に別れ?メキシコ移住で住民票届けを提出
2015年3月25日 13:51

[映画.com ニュース] 人気アニメ「クレヨンしんちゃん」のさよならセレモニーが3月25日、春日部市役所で行われた。4月18日に公開される「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」で、主人公・野原しんのすけ一家がメキシコのマダクエルヨバカという町へ移住することから、この日、しんちゃんが住民票の転出届を提出した。
クレヨンしんちゃんは、1990年の原作の連載開始当初から、同市が野原家の住所という設定。また、2004年に特別住民登録および特別住民票が発行されて以来、子育て応援キャラクターや「まちの案内人」を務め、市の広報活動に協力していた。
しんちゃんは、「まだオラは5歳なんだけど、(連載開始から)24年間もこの春日部に住むことができて、いろいろ楽しかったゾ!」とジョークを飛ばしながらも、「父ちゃんが、メキシコで部長になるんだゾ。だからオラたち家族は、メキシコにお引越しします! まだ春日部の家のローンは32年も残ってるんだけどね……」としみじみ。そして、「春日部のみなさん、オラ、みんなのこと、忘れるまで忘れないゾ! じゃ、そゆことで~!」としんちゃんらしく別れを告げていた。
市役所ロビーに用意された特設舞台では、石川良三春日部市長からしんちゃんに「転出証明書」が手渡された。石川市長は、「正直ドッキリしています。市民としては出ていってほしくないんですが、しんちゃん一家のご都合ですから引き止めるわけではいきません」と残念がったが、「春日部にとってかけがえのない大スター。早く戻って来て頂いて、ご活躍頂くことを心から祈念したい」と激励した。
さらに、セレモニーの最後には石川市長や市役所職員、市民らがしんちゃんをお見送り。名残を惜しむ約150人に送られ、しんちゃんはメキシコへ旅立っていった。映画では、野原家が住み慣れた春日部を離れ、メキシコに移住。しんちゃんたちが異国の文化や“動くサボテン”に立ち向かい、大暴れする。4月18日から全国公開。
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