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鈴木京香「おかあさんの木」撮了に感無量「子をもつ日本中のお母さんに見てもらいたい」

2015年3月17日 16:50

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鈴木京香が7児の母を熱演
鈴木京香が7児の母を熱演

[映画.com ニュース]鈴木京香の主演最新作「おかあさんの木」のクランクアップ報告会見が3月17日、都内のホテルで行われ、鈴木をはじめ共演の志田未来三浦貴大奈良岡朋子磯村一路監督、東映の須藤泰司企画製作部長が会見した。

7人の息子を戦地に送り出す母親を演じた鈴木は、「無事にクランクアップしました。現場でスタッフ、キャストが一丸になって優しい、素敵な物語ができたと思っています」と話し、感無量の面持ち。誰に見てほしいかという問いには、「撮影中は小さい子どもたちに見てもらいたいと思っていましたが、今は子をもつ日本中のお母さんに見てもらいたいですね。もちろん、私の母にも」と言葉をしぼり出すような口調で話した。

戦後70年を記念して製作された今作は、小学校5年生の教科書に32年間にわたり掲載され続けてきた故大川悦生さんの同名作の映画化。突然始まった戦争により、懸命に育て上げた7人の息子を次々と兵隊にとられ、そのたびに桐の木を植え無事を願う母・田村ミツの姿を軸に、いつの時代も決して変わることのない人と人のつながり、母と子の情愛を描く。

田村家の次男・二郎に扮した三浦は、「お母さん(鈴木)に現場で初めてお会いしたのは出征していくところ。なかなか一緒に芝居する機会がなかったのですが、目の前に立っていると『ああ、お母さん』と思えてきたんです。言葉で説明しづらいのですが、理屈ではなく『この人がお母さんなんだ』と感じられた。本当に一緒に芝居ができて良かった」と最敬礼。横で聞き入っていた鈴木は、照れ笑いを浮かべながら深々と頭を下げていた。

また、オファーを受けた当時を振り返った鈴木は、「原作はとても短いお話なのですが、脚本には息子たちを送り出すときの気持ちが書かれていました。こんなに辛く悲しい思いを7回もするのか。これは大変だと思った」と語る。そして、「撮影中は子どもたちが無邪気に遊ぶ姿を見れば見るほど、送り出すのは辛いですよね。『強くいよう、強くいよう』と心がけていたように思う」と明かしていた。

おかあさんの木」は、6月6日から全国で公開。

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