AV出身の50歳監督作「ゆうばり映画祭」史上最高齢でグランプリ獲得!
2015年2月22日 22:10

[映画.com ニュース] ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015の授賞式が2月22日に開催され、アダルトビデオの監督という異色の経歴を持つ50歳の森川圭監督がメガホンをとった「メイクルーム」が、最高賞にあたるファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリに輝いた。50歳でのグランプリは、同映画祭史上最高齢となった。
25周年を迎え、7会場で84作品が上映された今年の映画祭。天候に恵まれ、22日の夕方時点で観客動員1万2439人を記録しており、前年とそん色ない推移だという。
「メイクルーム」は、AV監督である森川監督が自らの撮影現場での経験を元に、本物のAV女優を起用し、現場のメイクルームで繰り広げられるドタバタを描いた作品。4年前に森川監督自身が小劇場で舞台として上演した作品の映画化となる。
審査委員長を務めた大森一樹監督は、「(森川監督が)50歳と聞いてビックリしたけど、若いほどもてはやされますが、その意味で50歳にあげられて嬉しい」と語る。大森監督は大学で教鞭をとっているだけに、「映画はある程度の年齢で、世の中を知ってメッセージを伝えられる芸術。若けりゃ若い方がいいという風潮に対しひとつのメッセージになる」と明かした。
作品名が読み上げられると、森川監督は信じられないという面持ちを浮かべた。「何と言っていいか。何かいただけたらと思っていましたが、まさかグランプリをとれるとは」とぼう然。授賞式後の会見で「助監督を始めて30年、AVの撮影、監督をメインでやってきました」と語り、4年前に自ら手掛けた舞台について説明。「舞台でしかできないことをと思って作りましたが、映画で十分いけると思い、おととしの暮れに撮影しました」と明かした。
AV作品を中心に活動してきたが、元AKB48の中塚智実主演のホラー作品「エクステ娘 劇場版」なども手掛けてきた。異色の経歴について「AVを撮っている方は、一般映画やCMを撮れなくなる可能性が高いので、みんな名前を変えているんですが、自分は昔から同じ名前でどこまでやれるか? と変えずにやってきた。延々と続けて50になって、こういう形で賞をいただけて、僕くらいの年でも評価されるという事実ができて嬉しい」と語った。副賞で次回作制作支援金として200万円が贈られるが、本作の3か月後を描く続編を撮影する予定だという。
グランプリ:「メイクルーム」(森川圭監督)
審査員特別賞:「眠れる美女の限界」(二宮健監督)
北海道知事賞:「歯まん」(岡部哲也監督)
シネガーアワード(批評家賞):「MIZO」(ナム・ギウン監督)
スカパー!映画チャンネル賞:「私たちのハァハァ」(松居大悟監督)
グランプリ:「今月のあの日」(ジラッサヤー・ウォンスティン監督)
審査員特別賞:「拝啓アトム」(吉池巨成監督)
優秀美術賞:「ハードル」(パク・ソンジン監督)/「Green Glows」(白田明日香監督)/「恵まれたマシーン V」(ジョシー・マリス監督)
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