プリンセス天功、初代引田天功と「トラック野郎」鑑賞の思い出明かす
2015年2月10日 19:20
[映画.com ニュース] CS放送ファミリー劇場で3月12日から3週連続で放送される「引田天功 大脱出」シリーズを記念したオリジナル番組「プリンセス天功 出演特別番組」の収録が2月10日都内のスタジオであり、“プリンセス天功”こと2代目引田天功が取材に応じた。
大爆破や燃え上がる火柱など、従来の手品とはかけ離れたスケール感を演出し、見る者を圧倒してきた初代引田天功。プリンセス天功は初代の豪快さを懐かしがり、「とにかくお金をかけるだけすごくかける方。外国人のようなジョークをおっしゃるので、日本全国に彼女(恋人)がいました」と笑顔を見せる。初代と初めて対面した際のエピソードを問われると「映画を見に行きました。菅原文太さんの『トラック野郎』でした」と明かし、「周りは男性ばかりで、シュンシュンという音がするので、ぱっと見たら(初代が)すごく泣いている。そのシチュエーションが面白く、感情豊かな方なんだなと思った」と振り返った。
大脱出には常に危険が隣り合うものだが、「死んではいけない、だけど生きてはいけない」が初代のモットーだったそう。恐怖に打ち勝つために映画「ニキータ」のような訓練が必要だそうで、「爆破のギリギリを計算しながらいかないとといけない。大脱出になると、爆破の威力で耳の鼓膜が4、5回破れて、そのたびに半年間耳が聞こえなかったりする」と過酷な挑戦であることを説明した。
“2代目”を襲名してから、世界各地で大脱出やイリュージョンを敢行し、ろっ骨の5カ所を破裂骨折するなど大ケガを負ってきたプリンセス天功。それでも大脱出に向かう理由を「カルマです」と言い切り、「継いだからには初代を乗り越えなければいけない。大脱出と、ステージのイリュージョン、世界各国どこに行ったかという競争がある。男性引田天功だから、女性は負けるわけにはいかない」と真摯な眼差(まなざ)しを投げかけていた。
40数年ぶりのテレビ放送となる「引田天功 大脱出」シリーズは、3月12日午後9時から同チャンネルで3週連続放送。各回の本編終了直後に、プリンセス天功が初代の魅力や人となりを語る「プリンセス天功 出演特別番組」が放送される。