やなせ氏の思い受け継ぎ、「アンパンマン」劇場版27作目が公開決定

(C)やなせたかし／フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし／アンパンマン製作委員会2015

［映画.com ニュース］　世代を超えて広く愛される国民的アニメ「アンパンマン」の劇場版27作目のタイトルが「それいけ！アンパンマン　ミージャと魔法のランプ」に決まり、7月4日から公開されることが発表された。

原作者のやなせたかし氏は2013年に他界。昨年公開された「それいけ！アンパンマン　りんごぼうやとみんなの願い」が、やなせ氏が直接原作を手がけた最後の作品となった。今作のストーリーや登場キャラクターについての詳細は明らかにされていないが、劇中には、やなせ氏作詞の隠れた名曲「アンパンマンたいそう」が登場するという。

同楽曲には「もし、自信をなくして、くじけそうになったら、いいことだけ、いいことだけ思い出せ（中略）大事なもの忘れて、べそかきそになったら、好きな人と好きな人と手をつなごう…」という歌詞がある。その歌詞に託されたやなせ氏の思いを受け継ぎ、「力を合わせて手を取り合えば思いはつながる」「思いやりの気持ちを持てば仲間がつながっていく」といったメッセージを込めながら、映画の製作が進められている。

アンパンマン役の声優・戸田恵子は「今回の映画で、アンパンマンたちが困難に立ち向かおうとする姿は、やなせ先生が天国に旅立たれてからの私達の姿と重なるような気がします。そして先生が作詞されたたくさんの歌が、私達を応援してくれているようにも思えてきます。子どもたちの笑顔のために、アンパンマンはやなせたかし先生の思いをつないで、ずっとずっと飛び続けます」とコメントを寄せている。

併映作品として「リズムでうたおう！アンパンマン夏まつり」も上映。アンパンマンの曲にあわせて、見ている子どもたちも一緒に歌い、手拍子して楽しめる作品になる。