「死んだ目をした少年」原作者&監督が熱烈対談
2015年2月5日 20:00

[映画.com ニュース] 次世代の日本映画界を担う新しい才能を応援しようという企画趣旨に各社が賛同して製作された「死んだ目をした少年」が、昨年8月の栃木県足利市での撮影、9月からの仕上げ作業を経て、今年1月に完成。2月21日から、テアトル新宿で独占レイトショー公開されるが、公開を前に原作者の古泉智浩氏と加納隼監督が対談を行った。
作品は、独特のタッチとストーリー展開で根強いファンを持ち、過去に「青春☆金属バット」「ライフ・イズ・デッド」が実写映画化されている、人気漫画家・古泉氏の同名コミック(青林工藝舎刊)を、原作にほれ込んだ加納監督を起用して実写映画化したもの。淡々と過ぎていく毎日の中で、生きる意味を見出せないでいた思春期の少年の成長を描く青春エンタテインメント。
完成した映画を見た古泉氏は、「恥ずかしいので自分の描いたマンガを読み返す事はないんですけど、単行本が出たのが2005年だから、ちょうど10年前に描いたマンガを10年経ってこんな素晴らしい映画にしてもらえるなんて、とても感激しました」と切り出す。そして、「(原作では)ブラックデスパイダーマン(映画ではブラックデスボーイ)がアニメになってペラペラなのに、すごく強いというのがメチャクチャ面白かったです」と感想を述べた。
主人公の妄想の中に現れるヒーロー、ブラックデスボーイは、映画では着ぐるみではなく、加納監督自身が描き直し、アニメ、CG、音楽を駆使して作り上げられた登場シーンは必見。脚色も手がけた加納監督は、「古泉さんのマンガの空気感がいいなと思って、どのマンガよりすごくリアリティがあるんです。僕が生きてきた青春って、こういうことなんだよなと思って、だから古泉さんのマンガが好きなんだと。古泉さんのマンガを見ると、映像的と思うんです」と、初長編映画の原作に古泉マンガを選んだ理由を明かした。
さらに、お互いの中学生時代のこと、古泉氏が原作を書いた当時の心境や境遇、加納監督が映画作りをはじめた経緯など、マンガと映画の関係性、キャラクターの誕生秘話などが語られた。古泉氏は「オレが原作なので、冷静に見られないと思うのですが、年間300本ほぼ毎日映画を見ている者として、かなりの傑作なのではないだろうか」と絶賛。なおこの対談は、青林工藝舎発行の漫画雑誌「アックス」最新号(2月23日発売)で詳しく掲載される。
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