永瀬正敏、マー・ジーシアン監督のサプライズに感激「台湾の人はあったかい」
2015年1月24日 14:35

[映画.com ニュース] 永瀬正敏主演の台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」が1月24日、全国63スクリーンで封切られ、永瀬をはじめ共演の坂井真紀、大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、青木健、主題歌を手がけたRakeと中孝介が、東京・新宿バルト9での舞台挨拶に出席した。
日本統治下の1931年に全国高校野球選手権に出場し、台湾代表として準優勝を果たした嘉義農林学校野球部の実話を映画化した今作。球児たちを厳しく指導する近藤兵太郎を熱演した永瀬は「本当は、あんなに怖くないです」とおどけてみせ、「やっと、やっと、やっと初日を迎えられました。皆さんありがとうございます」と喜びをかみしめるように挨拶。その妻・カナヱを演じた坂井も「スタッフ、キャストの皆さんに、映画に対する揺るぎない情熱があって、それに触れさせてもらえてすごく幸せだった」と感激しきりだった。
この日は日本のキャストのみでの舞台挨拶ということもあり、永瀬は「台湾のスタッフ、キャストの皆さんとここに立ちたかったですが、(思いが)きっと届いていると信じている」と残念がり、「今度は台湾からぜひ来てもらって、こういう舞台挨拶ができればいいなと思っています」。すると、会場にはマー・ジーシアン監督と大江先輩役のチェン・ジンホンがサプライズ登場。登壇陣は一様に驚きの表情を浮かべ、2人と熱いハグを交わした。
台湾から駆けつけたマー監督は、「この映画が、力や感動を与えられたらうれしい」。チェンも「久しぶりに(永瀬演じる近藤)監督と再会できて、チームのメンバーとも再会できてうれしい」と喜んだ。そんな2人を見て、永瀬は「台湾の人はあったかいですね」と鼻声で話し、「泣いてないですよ。本当です」と取りつくろっていた。
さらに永瀬は「今年、全国高校野球が100年を迎えられる。その記念すべき年に、84年前にいろんな民族を超えて頑張った実在の『KANO』という映画を公開できたのは感慨深い」と感無量の面持ち。マー監督は「我々人間は未来を見ようと思うが、過去を忘れてしまう。映画は1931年、日本統治下の台湾。台湾の歴史の一部であり、日本の歴史の一部でもある。この映画を見て過去を学び、力をもらってください」と力強く呼びかけた。
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