黒沢清監督絶賛の小説から生まれた“世界一美しいゾンビ”を描いたショートフィルム公開
2015年1月19日 14:15
[映画.com ニュース]黒沢清監督が、世界一美しいゾンビを描いた松久淳氏と田中渉氏の小説「かみつき」(扶桑社)を絶賛し、愛弟子である3人の映画監督が同小説をモチーフに映像化した3本のショートフィルムが、映画.comで配信された。メガホンをとったのは真利子哲也、池田千尋、加藤直輝。「ホットロード」の竹富聖花が3本すべてで主演を務めている。
小説「かみつき」は、水に触れると人は昏睡してしまう謎の「新水化」現象により、人類が滅亡への道をたどり始めた近未来を舞台にした物語。事態の打開をはかるため、“かみつき”(かつて人間でありながら人をかみ殺し、人類をパニックに陥れた世界一美しいゾンビ)を捕獲する任務に就いた男の姿を描く。
真利子監督が撮った「かほはゆし」は、ひとりプリクラ撮影に興じる女子高生が驚きの変ぼうを遂げる様子を描いた作品。池田監督が担当した「LIKE LOVE」は、ひと組の男女の奇妙なやり取りを描いた作品で、韓国の人気バンド「EDEN」のヒソンが共演。加藤監督が手がけた「Last Girl on Earth」は、人間の死体が散らばっている公園を徘徊する謎の美女を描いたモノクロ作品(一部カラー)。
3本とも小説から生まれた世界一美しいゾンビを斬新な設定と独自の映像センスで描き、クオリティの高いショートフィルムに仕上がっている。