ももクロ主演「幕が上がる」舞台版の詳細明らかに 原作者・平田オリザが自ら脚本
2015年1月8日 19:35

[映画.com ニュース] 人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の5人が主演し、演劇に打ち込む女子高生たちの青春を描く「幕が上がる」の舞台版の脚本を、原作者で劇作家の平田オリザ氏が自ら手がけることがわかった。あわせて詳細な公演情報も発表された。
平田氏が2012年に発表した同名小説を映画する「幕が上がる」は、弱小演劇部の少女たちが全国大会を目指し、その中で本当の喜びや悲しみ、大切なことに気付いて輝いていく姿を活写した青春群像劇。メガホンをとった「踊る大捜査線」の本広克行監督は、「撮影現場が青春そのものだった」と語り、完成した映画を見た平田氏も「自分が書いた作品なのにずいぶんと泣かされた」と太鼓判を押している。
映画化の発表と同時に、映画と同じ本広監督の演出、ももクロ主演による舞台版が5月から上演されることが明かされていたが、その舞台版の脚本を原作者自らが手がけることが発表された。小説で描かれている、ある一時に焦点を当て、ドラマをさらに掘り下げることで、小説や映画では描かれていない、登場人物たちの心情を丁寧にすくいとった舞台になるという。
平田氏は「舞台版では、演劇の楽しさとももクロさんの元気の良さがオーバーラップするような作品にできればと思っています。なおかつ、せっかく私が台本を書くので、『同時多発会話』など、私のテイストをできるだけ出して、うまくそれが融合すればいいなと思います」と語る。本広監督も「舞台版は、演劇演劇している口語演劇をしてみたいと思っています。ももクロには稽古期間をしっかり取っていただいて、歌も歌わせない、持ち歌を一切歌わないガチの演劇作品を作りたいと思っています」と意気込みを明かしている。
なお、映画版の脚本は俳優、声優、演出家としても活躍し、脚本家としても「桐島、部活やめるってよ」で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞している喜安浩平が手がけている。映画は2月28日から公開。
舞台版「幕が上がる」は、5月1~24日にZeppブルーシアター六本木(東京都港区)で上演。チケットは全席指定6500円(税込み)。4月4日から前売り販売が開始される。
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