初期のクローネンバーグは「やりたい放題」 柳下毅一郎氏&篠崎誠監督がトークイベント実施
2014年11月30日 16:10

[映画.com ニュース] 鬼才デビッド・クローネンバーグ監督の初期作品「ステレオ 均衡の遺失」と「クライム・オブ・ザ・フューチャー 未来犯罪の確立」の上映が11月29日、東京・有楽町朝日ホールで開催中の第15回東京フィルメックスで行われ、映画監督の篠崎誠と映画評論家の柳下毅一郎氏がトークイベントに出席した。なお、クローネンバーグ監督の最新作「マップ・トゥ・ザ・スターズ」も同映画祭に特別招待作品としてエントリーしている。
特集上映された2作品はともにDVD化されておらず、フィルムの権利元であるクローネンバーグ監督本人に同映画祭が直接交渉し、実現した。この2作品をスクリーンで鑑賞できる貴重な機会となったこの日、トークイベントにもファンが殺到。立ち見客が出るなか、篠崎監督と柳下氏が「クローネンバーグ論」を語った。
篠崎監督は、「ステレオ 均衡の遺失」について「自主製作ということもあってやりたい放題ですよね。後のクローネンバーグ的なテーマがセリフの中にいっぱい出てくる」といい、「わかりやすいのは“形と動き”どちらが欠けてもダメなんだと。それがまさに映画。対立するのではなく、どこかで混ざり合うというところがクローネンバーグらしさ」と解析。「この映画を自分の母親には勧めないけど(笑)、今から映画を作ろうとしている学生たちが見たら、もっと自由にものびのびとやっていいんだと思えるはず」と語った。
柳下氏は、クローネンバーグ監督について「元々は作家志望。映画を作りたいというよりは、古典的な意味でのアーティスト。芸術活動として映画に取り組むタイプの人ですよね。本来の趣向は『ステレオ 均衡の遺失』だったり、評判は良くないが『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』みたいなもの」と説明。クローネンバーグ監督作には、一貫してセクシャルポリティクスとアイデンティティの要素が強いと語る両者。「夢と現実が対照的ではなく絶えず両方が存在し、どちらが夢か分からなくなるようなやり方をしている」(篠崎)、「周囲も含めて自分なんだという、自分があふれてくる感じが独特だと思う」(柳下)と複雑な世界観を論じていた。
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