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行定勲監督「真夜中の五分前」の三浦春馬の中国語習得力に驚嘆も「うますぎる」

2014年11月23日 21:20

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ティーチインに臨んだ行定勲監督
ティーチインに臨んだ行定勲監督

[映画.com ニュース] 行定勲監督の最新作で日中合作の「真夜中の五分前」が11月23日、東京・有楽町朝日ホールで開催中の「第15回東京フィルメックス」の特別招待作品として日本初上映された。行定監督は上映後に、観客とのQ&Aを実施。「僕が一番影響を受けた映画は台湾ニューウエーブ。いつかは自分の現場に取り込まなければいけないと思っていた」など、初めてとなる日中混成スタッフでの製作に対するこだわりを披露した。

最もこだわったのが音響面で、サウンドデザインに故エドワード・ヤン監督らの作品に携わってきたドウ・ドゥチーを起用。「(ロケ地の)上海はいつもクラクションが鳴っていたり本当にうるさいから、シンクロは使えないと思っていたけれど、本当に素晴らしい音になっている。音楽、音響とセリフが映画に魂を吹き込んでくれた」と絶賛する。

主演の三浦春馬の印象を聞かれると、「すごく実直な人間。本人も面白味がない人間って言っていたけれど、それが一番面白い」と評価。だが、「滞在1年半くらいの語学力」とリクエストした中国語の習得は想像以上だったそうで、「そこが実直。もっと下手にと言っても覚えちゃっているからできない。(共演の)チャン・シャオチャンも問題ないと言っていたけれど、心の中ではうますぎるんだよなあと思っていた」と話し、笑わせた。

中国では、日本人が監督した映画としては最大規模の約4000スクリーンで公開。ラストシーンの解釈に関するストレートな質問も飛んだが、「どっちでもいい。それを考えることが重要で、それぞれの意見があると思うので話し合ってほしい」と意味深に話していた。

真夜中の五分前」は、時計修理士のリョウが、上海でルオランという女性と出会い恋に落ちるが、彼女には双子の妹がおり、1人が事故で死んだことによってさまざまな迷い、疑惑が浮上していくラブ・ミステリー。12月27日から全国で公開される。

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