国民的美少女・吉本実憂が可憐で邪悪な女子高生に 内野聖陽を追い詰める
2014年11月20日 06:00

[映画.com ニュース] 内野聖陽主演の映画「罪の余白」に、第13回全日本国民的美少女コンテストグランプリの吉本実憂が出演していることがわかった。娘の死の真相を追う主人公・安藤が疑いの目を向ける、邪悪な心を持った女子高生・咲に扮する。
原作は、第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞した芦沢央氏の小説。大学で心理学を教える安藤(内野)は、男手ひとつで育ててきた娘の加奈が高校のベランダから転落死してしまう。事故か自殺か真相が判明しない中、絶望と自責の念にかられ、事故だったと信じたい安藤は独自に娘のクラスメイトに接触。芸能界入りを目前にし、校内カーストの頂点に立つカリスマ的美少女・咲の存在を知る。美しさと頭の良さを兼ね合わせ、大人をも圧倒する咲の発想と行動は、やがて安藤にある大きな決断をさせることとなる。
初主演映画「ゆめはるか」では闘病生活の中でも前向きに生きる少女を健気に演じた吉本だが、今作では一転、可憐な外見とは裏腹に、友人を手下のようにこき使い、大人をも翻ろうする女子高生というダークな役どころに挑戦。撮影中の現在は、「かなり理解に苦しむ役です。本当に難しいです。彼女を演じることで何が私に残るか今はまだわかりませんが、今は演じきることに集中してやっています」と、全力で役に取り組んでいる。
実力派の内野との共演は「緊張します」としながらも、「生意気ですが新人でも遠慮しないでいこうと決めています。演じる役の関係性が微妙なので、現場でもその距離感を楽しむようにしています」と物怖じた様子はない。
メガホンをとる大塚祐吉監督は、吉本を起用した理由について「吉本さんの持つ強さと決して受け身にならない仕事に対する姿勢、それと長時間お話させていただいた最後に『もし一緒に作品をやる事になったら、とことん2人で内野さんを追い込んでやろうね』と言った時、笑顔で『はい!』と答えていたことです」と明かし、「相手役が誰であろうが常に挑戦する姿勢は、見ていて面白いモノがありました」と吉本の姿勢を称えている。
その他、安藤と同じ大学で働き、悲しむ安藤を支える助教授役で谷村美月、咲が憧れる大手芸能プロダクションのマネージャー役で加藤雅也、安藤の同僚役で堀部圭亮、学部長役で利重剛、咲の同級生役で葵わかな、宇野愛海らが出演していることも明らかになった。
11月末日にクランクアップ予定。2015年公開。
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