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渡部篤郎×波多野貴文監督、「翳りゆく夏」が来年1月にドラマ化!

2014年11月7日 10:00

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渡部篤郎が20年前の誘拐事件に挑む
渡部篤郎が20年前の誘拐事件に挑む

[映画.com ニュース] 渡部篤郎主演、劇場版「SP」シリーズで知られる波多野貴文監督のメガホンで、第49回江戸川乱歩賞を受賞した赤井三尋氏の小説「翳りゆく夏」が、ドラマ化されることがわかった。2015年1月に放送される。

赤井氏が2003年に発表した推理小説を原作に、元敏腕新聞記者が20年前に発生した新生児誘拐事件の真相に迫る様子を描き出す。病院で新生児誘拐事件が発生。犯人は両親ではなく院長から身代金を要求するが、逃走中に事故死し、子どもも行方不明になる。20年後、誘拐犯の娘が大手新聞社に内定したことが週刊誌で報じられ、窓際社員となっていた元敏腕記者の梶秀和(渡部)は、新生児誘拐事件の再調査にあたることになる。

渡部は、「WOWOWの作品に出演させて頂けることは、毎回嬉しく、そして映画ファンのお客様に見て頂いているので、さらに高尚な作品にしなければと、気持ちを引き締めて挑んでいます」。事件に隠された真実を紐解く主人公を演じるにあたり、「サスペンスの要素が沢山ある作品ですが、人間の心の襞(ひだ)や哀しみ、欲望などが随所に描かれています。重厚な作品をお見せ出来れば」と意欲をのぞかせた。

波多野監督とのタッグに「監督が助監督時代に一度ご一緒させて頂いております。その後の活躍もよく存じております。今作品の監督の思いに、応えられるよう最善を尽くしたいと思っています」と決意を新たにした。波多野監督も、「16年前に助監督としてご一緒した以来ですが、今回は監督という立場でご一緒出来ることをとても嬉しく思います。また、渡部さんの持つ大人の深みや哀愁は必ず主人公の梶というキャラクターを魅力的にしてくれると確信しています」と信頼を寄せた。

波多野監督は、「与えられた環境の中でも未来へ向かって強く生きる子供の姿、そして守るべきものがあるからこそ弱くなってしまう大人の姿を対照的にしっかり描いていきたい」とアピール。赤井氏は、デビュー作である原作への思い入れを明かし、「小説と映像化作品は、全くといっていいほど、別の作品になることが多いようですが、準備稿を拝見させていただいて、ひそかな喜びを感じました。原作に忠実に構成されていたからです」と期待を寄せている。

時任三郎が梶を支える人事部長・武藤、菅田将暉が武藤の息子で誘拐犯の娘と同級生の青年を演じる。ほかに岩松了滝藤賢一長谷川朝晴木場勝己佐藤B作嶋田久作らが出演する。

連続ドラマW「翳りゆく夏」が、15年1月18日から全5話で毎週日曜日午後10時に放送。第1話は無料放送。

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