「バンクーバーの朝日」ヒロイン・高畑充希に密着! ハワイ日系移民の歴史を学ぶ
2014年11月4日 05:00
[映画.com ニュース] 女優の高畑充希がこのほど、カナダの日系移民によって結成された実在の野球チームを描いた映画「バンクーバーの朝日」を携え、第34回ハワイ国際映画祭(アメリカ)に参加した。本作とも近しいハワイ日系移民の歴史にふれるため、映画祭の合間をぬってハワイ日系移民ゆかりの地を訪れた。
1981年に始まり今回で34回目を迎える同映画祭は、アジア圏の優れた作品を数多く紹介し、映画を通じてアジアと北米の文化と人々の理解・交流を目指す映画祭。今回が初めての国際映画祭参加となった高畑は、上映前の会見で「どんな風になるのか全く想像つかない。満ち足りた気持ちで会場を後にできればうれしい」と挨拶した。
1900年代初頭、新天地を求めてカナダへと渡った日本人労働者たちによって結成されたアマチュア野球チーム「バンクーバー朝日」。過酷な肉体労働、貧困や差別と戦いながらひたむきにプレーを続け、多くの日系移民の希望の星となった彼らは、2003年にはカナダ野球殿堂入りを果たしその功績を認められた。
カナダ移民同様、ハワイの日系移民たちも低賃金労働や差別に苦しみ、戦前には敵性外国人とみなされ強制収容所に送られた歴史がある。日系移民の歴史を学ぶためハワイ日本文化センターを訪れた高畑は、「先代の人々がいたからこそ、今の日系移民の方たちが存在するんだな」と神妙な面持ちで展示をながめていた。
高畑が演じたエミーは、主人公・レジー笠原(妻夫木聡)の妹で、移民一世の父親(佐藤浩市)たちと比べ、カナダ文化との共生を目指す先進派。ガイドの説明を聞きながら、「私が演じた役柄に重なる部分があって勉強になる」とハワイの日系移民たちの姿に役柄を重ね合わせていた。
その他にも、ダイヤモンドへッドが見渡せるワイキキビーチやデューク・カハナモク像など、ホノルルの人気スポットをめぐりほっと一息。ハワイで大人気のスイーツ・マラサダも味わい、ハワイプレミアを前に英気を養った。
「バンクーバーの朝日」は、12月20日から全国で公開。
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