世界のキタノ“生みの親”T・レインズ、日本のインディ映画に過激なエール
2014年10月31日 16:00
[映画.com ニュース]第27回東京国際映画祭とぴあフィルムフェスティバル(PFF)との共催によるシンポジウム「世界から見た日本映画の強みと弱み」が10月30日、TOHOシネマズ日本橋で開催された。
英国の映画評論家で「日本映画スプラッシュ」部門の審査委員を務めるトニー・レインズと、「ナイアガラ」が今年のカンヌ映画祭などに出品されPFFでグランプリを獲得した早川千絵監督が参加。アジア映画への造詣が深く、北野武監督をヨーロッパに紹介したことでも知られるレインズは「幸いに東アジアを多く旅する機会に恵まれ、映画を作っている多くの人と出会って喜びを分かち合い、違う観客にも見てもらいたいと思うのは自然なこと。おいしいと思ったレストランを友人に紹介するのと同じことだ」と信条を吐露した。
その上で、日本のインディペンデント映画に常に注目していると強調。「大事なのは、作るものに誠実であるべき。テーマに対して愛情がなければ、観客にも認められない。どこで生まれて、なぜ作っているのかということに自覚的でないアーティストはどこかに閉じ込めてしまえばいい。アイデア本位の映画に残る価値はない」と過激な提言で奮起を促した。
早川監督は、映画学校の卒業制作だった「ナイアガラ」について、「だいぶ素人くさくて、監督と呼ばれるのが恥ずかしかった。一緒に上映される他の作品を見るたびに落ち込んでいた」と述懐。これに対しレインズが、「どんな基準で見ても素晴らしい。卑下することはない。短編だから商業ベースではないが、そういう制約のない映画祭などで上映を続けていくのにふさわしい」と期待を寄せていた。
第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
北野武新作&アカデミー賞ノミネート「ニッケル・ボーイズ」アマプラで見放題配信! 「関心領域」「ミニオン超変身」「リンダはチキンがたべたい!」も
2025年1月30日 10:00
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【魂に効く珠玉の衝撃作】「私が死ぬとき、隣の部屋にいて」――あなたならどうする?
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー