「ノヴァ」監督とキャストがマレーシア映画産業の実情を語る
2014年10月30日 14:25
[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭・アジアの未来部門に出品されているマレーシア映画「ノヴァ UFOを探して」が10月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映された。この日は、ニック・アミール・ムスタファ監督はじめ、主演のブロント・パラレー、共演のイエディル・プトラ、ナディヤ・ニサー、シャリファ・アマニ、アメルル・アフェンディ、メガト・シャリザル、プロデューサーのトゥアン・ファイザル・アズミ・トゥアン・コブの総勢8人がティーチインに臨んだ。
駆け出しの映画監督バーグ(パラレー)は、友人3人と女優の卵のソフィア(ニサー)を巻き込み、かつて見たUFOを題材にSF映画を撮ることを計画する。5人はUFOが出るという場所をめざして撮影旅行に出かけるが、バーグが麻薬中毒で幻想を見るようになる。それぞれ問題を抱える5人の高校時代と現在を行き来するロードムービー。
主演のパラレーが「僕は俳優ではあるけれども、本作のような優れた映画に出演するチャンスはあまりないので、他のメディア系の仕事にも幅を広げています。ここにいられるのは素晴らしいこと」と話す通り、映画産業が小規模なマレーシアでは、俳優として望む作品、役どころに出合える機会は非常に少ないという。ニサーは「普段は生活のためにテレビドラマや広告の仕事をしている」と明かし、「このような映画に出演する機会は、俳優として喉から手が出るほど欲しい貴重なものです」と役を得た喜びを語っていた。
観客から、なぜサイケデリックな作品を撮ろうと思ったのかという質問が飛ぶと、ムスタファ監督は「サイケデリックな主人公が、大変な状況に陥っても自分を貫き通そうとするところは、僕の映画製作における状況を物語っています」と回答。さらに「監督として、商業的な作品を作らなければいけないというプレッシャーがある。しかし、かつてあった映画文化というものを取り戻したい、自分の妥協しない作品を作りたいといったメッセージが、この映画には込められています」と、マレーシア映画産業の実情を明かしていた。
第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
開始20分で“涙腺決壊”
【激しく、心を揺さぶる超良作だった…!】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー