NYのストリートを斬新に描いた兄弟監督「カサベテスからの影響が大きい」
2014年10月28日 22:15

[映画.com ニュース]第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品された「神様なんかくそくらえ」が10月28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、兄弟でメガホンをとったジョシュア&ベニー・サフディ監督、アリエル・ホームズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが会見に臨んだ。
ホームズの人生を下敷きに、ドラッグにおぼれながらニューヨークのストリートで生きる若者の姿を斬新なスタイルで切り取った意欲作。自らを演じたホームズが、「ケイレブを(恋人の)イリヤだと思ってかつての感情をつくり直しましたが、ほかの意味ではとても自然で簡単にできました。自分のキャラクターはよくわかっているので、それを演じるのはすごく自然なこと」と振り返り、「ジョシュアとベニーのおかげで、自分が経験したことを映画という媒体に翻訳することができました。私が経験した感情が出ているので、より真実に近づいているところがオリジナル」と自信をのぞかせた。
「役になりきっていたので抜けられない感じだった」(ベニー)というほど役に入り込んだジョーンズは、「すごい経験だったんです。撮影中、一体何が起こっていたのか、訳が分からないままに混乱した感情を経験したので、言葉にして語るのが難しいのです」と語った。
多くの作品で描かれてきたドラッグをテーマとしながら、現代のストリートを新しい捉え方で見つめたふたりの監督。「アリエルの本が基になっているので、彼女の視点に共感しようと思った。自伝的というより伝記的な作り方になっている」(ジョシュア)、「内容はよくあることだからこそ、同じことはしたくないと思った。もっと距離感を持ちたいと思った」(ベニー)と話し、「ジョン・カサベテスの影響が大きく、クローズアップを多用している」と明かした。
また、劇中では日本の音楽家・冨田勲の楽曲が使用されている。「オペラのような、ロマンチックな映画なんだけれどエイリアン的なものがつくりたいと思った」というジョシュアは、「この映画はふたつの面があって、ホームレス、ヘロインに対するある種のロマンチックな思いとリアルな面。リアルな面は音楽は使われていないんだよ。ロマンティックなところを表すために音楽を使っているんだ」と説明した。
第27回東京国際映画祭は、31日まで開催。
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