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「ザ・レッスン」主演女優・マグリタ・ゴシェバ「ブルガリアにも希望はある」

2014年10月28日 18:00

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記者会見に出席したマルギタ・ゴシェバ、ペタル・バルチャノフ監督
記者会見に出席したマルギタ・ゴシェバ、ペタル・バルチャノフ監督

[映画.com ニュース]東京・六本木で開催中の第27回東京国際映画祭で10月28日、コンペティション部門に出品されたブルガリア映画「ザ・レッスン 授業の代償」が上映され、ペタル・バルチャノフ監督と主演のマルギタ・ゴシェバが公式会見に臨んだ。

ブルガリアにある小さな町の小学校の教室で、生徒の所持金が盗まれる。担任のナデジダは善悪を教えるため盗んだ生徒に申し出るよう促すが、犯人は出てこない。一方の私生活では、夫の借金返済に追われることになってしまう。金銭のモラルを教える本人がトラブルに巻き込まれていくという、皮肉な状況をスリリングに描く人間ドラマだ。

バルチャノフ監督と、今回来日がかなわなかったクリスティナ・グロゼバ監督の初長編作。ブルガリアでは年間の映画製作本数が3本程度と産業規模が小さく、本作もフィルムコミッションの協力は得られなかったという。バルチャノフ監督は、「独断で撮影するという勇敢な決断をした。テクニカルクルーはただのスタッフではなく、とても親しい友人です」とニッコリ。ゴシェバは集まった観客に「今回が初めてのアジア、日本、東京です。全く違う世界に来られて嬉しく思います」と目を輝かせた。

また、同作は実際に起こった事件を基に製作したというが「実話に基づいて作ったわけではなく、どうしてこんなことになってしまったのかということを想像して描きました」とゴシェバ。主人公の心情を「一瞬で人生が変わってしまうことがある。彼女は今まで大きな石を押し上げて坂を上るように生きてきたけど、ある瞬間から石なんて転がしておけばいいと思ったんです」と分析した。

同作にも反映されている現在のブルガリア情勢について、バルチャノフ監督は「実際は共産主義の崩壊後も何も変わっていなかった。選挙も偽物の選択肢ばかりです」と嘆いたが、ゴシェバは「社会の劇的な変化はモラルの変化に基づいていると思う。日本の文化は魂に根差していますよね。人にとって一番大事なのは自分の魂を大切にするということです」と語り、バルチャノフ監督と顔を見合わせながら「ブルガリアにも希望はあります」と前を向いた。

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