マレーシアの新鋭監督、同国初のTIFFコンペ出品に喜び「今日、超楽しいです!」
2014年10月24日 17:40

[映画.com ニュース] 東京・六本木ヒルズで開催中の第27回東京国際映画祭コンペティション部門出品作「破裂するドリアンの河の記憶」の会見が10月24日に行われ、エドモンド・ヨウ監督、女優のジョーイ・レオン、ダフネ・ロー、俳優のシャーン・コー、プロデューサーのミン・ジン・ウーが出席した。ヨウ監督は日本語で「こんにちは! マレーシアから来ました。今日超楽しいです!」と挨拶し、「家族のように作ってきた映画を、皆と家族のように楽しむことができてうれしい」とキャスト陣との日本でのお披露目を喜んだ。
港町を舞台に、社会や歴史への意識を縦横に織り込み、大人の事情で別れを迫られる高校生カップル、レアアース工場建設反対運動を先導する女教師と教師を慕う学級委員長らを描く青春映画。ヨウ監督の長編デビュー作で、同映画祭ではマレーシア映画初のコンペ出品作となった。
タイトルにもある、果物のドリアンの使い方について問われたヨウ監督は「マレーシアでは重要な役割がある果物で、好きな人も嫌いな人も多い。外は強いにおいがあって、中は甘い味。外側が変わっていて、内側は優しいマレーシアを表現していると思って選んだ」と説明する。政治的な問題やタイやフィリピンなど近隣諸国の歴史的事象を盛り込んだ理由については「不満を述べるのではなく、できるだけ問いかけをしたかった。隣国で起きたことは、私たちにも関連のあること」とその意図を明かした。
心が通じ合ったボーイフレンドと引き裂かれる女子高生を演じたレオンは、自身にとって初のアート系映画出演だそうで「夢がかなったような気持ち。せりふは少ないけれど、感情豊かな役だった」と撮影を振り返り、相手役を務めたコーは「キャメロン高原、ジョホールなどマレーシアの美しい景観を撮影しています。真のマレーシア映画にしたかった。皆さんにはマレーシアの情熱を感じてほしい」と呼びかけた。
東京国際映画祭は10月31日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント