アーロン・ポールが明かす「ブレイキング・バッド」禁断症状へのアドバイス
2014年10月18日 14:30

[映画.com ニュース] 余命告知を受けた平凡な化学教師が、家族に財産を残すために高純度ドラッグ製造に手を染める姿を描いた全米大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」(セル&レンタル中)で、ブライアン・クランストン演じる主人公ウォルターの相棒ジェシーを演じてエミー賞助演男優賞を受賞したアーロン・ポールが、ファイナルシーズンを振り返った。
家族のために始めたはずが、ウソにウソを重ね、麻薬ビジネスの闇に染まりきったウォルターの物語の終えんに、ポールは「悲しかった」と感想を漏らす。最終話は「ブライアンと一緒に大きな声で台本を読んだんだ」と明かし、「アルバカーキの彼の家でやったんだけど、僕らはその時初めてこのドラマがどういう風に終わるのかを知った。そしてブライアンが、ただ『シリーズが終わる』とだけ書いてある最後の説明を読んだ。その部屋にいた全員が強く感動したよ。お互いの顔を見たブライアンと僕は何も言えず、目に涙があふれていた。あの物語が終わってしまうなんて信じられなかった。でも、いい終わり方だったよ」と述懐する。
ウォルターの元教え子であり、ドラッグの売人だったことから相棒となる2人の関係を、ポールは「すごく上手くいっていない父と息子の関係だ」と称する。「脅されて(仕方なく)やるんだ」ということから始まった関係が、やがて愛と憎しみが入り交じる強い絆へと変化していくのだ。
だが、同作と切っても切り離せないキャラクターであるジェシーは、当初シーズン1で死ぬことになっていたという。「そう、ジェシーはひどい爆発か銃撃戦に巻き込まれて死ぬ予定だったんだ。次のシーズンに視聴者を引っ張るシーズン最後の山場にすらならない感じでね。でも、第1話を撮った後、撮影が本格的に始まったら、全体的なストーリーの動きが変わっていった。製作総指揮のビンス・ギリガンが、ウォルターとジェシーの力関係を気に入って、そのストーリーを続けていくことになったんだ」とポールは経緯を明かす。
果たして、海外ドラマ屈指の名コンビであると同時に“迷”コンビへと熟成されたこの2人だが、ポールはクランストンと仕事ができたことを「最高の上級演技コース」と振り返る。しかし同時に、「彼は、僕がこれまでの人生で出会った最もプロフェッショナルで幼稚な人だ」とも評している。現場でのエピソードを明かし、「彼が僕に誰かを殺せと言うシーンがあるんだけど、その撮影の最中、ブライアンはウォルターのセリフを言ってから、すごく長い男性器の形をした水鉄砲を引っ張り出して、僕に向かって発射し始めたんだ。そういうことをする人なんだよ(笑)」と目を細めた。
スティーブン・キングやアンソニー・ホプキンスがファンであることを公言するなど、全米では社会現象化した作品だけに、その完結に大きな喪失感を抱いた者も少なくない。ポールはそうした禁断症状に、「自分もまだ抜けきっていないんだから、人の助けになるようなアドバイスはできないよ。しばらくは苦しむことになるだろうね。でも、繰り返しまた見ればいいんだよ! まだ見ていない人と一緒にね」とアドバイスを送った。
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