石橋杏奈、人気カルトシリーズ「トリハダ 劇場版2」を機に悪役に目覚める?
2014年9月19日 09:00

[映画.com ニュース] 幽霊や怪奇現象ではなく、日常に潜む人間の狂気や恐怖体験をリアルにあぶり出す人気シリーズの最新作「トリハダ 劇場版2」。前作で主演を務めた谷村美月からバトンを受け継いだ新ヒロイン・石橋杏奈が、本作の見どころを語ってくれた。
カルト的人気を誇るオムニバスドラマを映画化した本シリーズでは、過度な音楽や演出を排除し、日常から逸脱しないことを原則コンセプトとする。石橋演じるOLの山内しおりは、自宅マンションのポストに以前の住人宛と思われる手紙が入っているのを見つけ、好奇心から手紙を開封してしまうが、やがて以前の住人が未解決ストーカー殺人事件の被害者だったことが判明する。
前作公開直後から新作の構想を練っていたという製作陣は、2009年放送のオムニバスドラマ「トリハダ5」と劇場版1作目に出演したシリーズ常連の石橋に白羽の矢を立てた。石橋自身は、「怖いものが苦手でホラー映画はあんまり見ないんです。DVDのパッケージを見ただけでも怖い」そうで、「初めての一人暮らしは本当に怖かったです。寝る前にドアのカギを何度も確認して、寝る時も『足を引っ張られるかも!』って布団から少しでも足が出ないようにしていた」というほどの怖がり屋。劇中では幾度も恐怖体験に襲われるが、「ドラマと劇場版の時とスタッフさんも同じなので、ホラーを撮っているけれど現場はとても和やか。何回も叫んだのでちょっと疲れたけど、色々なものが発散されたのか、演じた後はとてもスッキリしました(笑)」と“デトックス”効果もあったようだ。
石橋の出演シーンは、ほとんどが密室のマンションというワンシチュエーション。対話相手もおらず、一人芝居がメインとなった。「私の役はほとんどセリフがなかったんです。だから台本でト書き1行で書かれていることも、細かい芝居やリアクションでうまく感情として伝えなければならない。想像を働かせないと、恐怖が観客に伝わらない。完成した映画を見て、『もっとこうすればよかったかな?』と色々考えるきっかけになりました」と新たな発見もあった。
石橋のエピソードのほかに、足立梨花主演の「所有の不確かさが招く悪夢の結末」、大島麻衣がセーラー服姿で大胆な演技に挑んだ「思いつきの遊戯と不条理な愛着」、優希美青主演の「憎悪の応酬と紙一重の勝利者」など、女性特有の狂気を描いたエピソードが数多く並ぶ。石橋は、キャバクラ嬢たちが繰り広げる熾烈な戦い「負け組の嫉妬と共通の思惑」に最も震えたそうで、「女の怖さがよく出ていて、日常にも有り得そうな恐怖に一番ゾッとした」という。
「個人的には、家族の話や闘病ものなど泣ける映画が好きです」と清純派のイメージが強い石橋。一方で、「これまで恋愛で邪魔をする役とかはあったけれど、非道な極悪人はまだ演じたことがないんです。なので、完全なる悪役をやってみたい!」と新境地に意欲満々だった。
「トリハダ 劇場版2」は9月20日全国公開。
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